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2021年3月16日
早稲田システム開発、展示ガイドアプリ「ポケット学芸員」が熊本県立美術館に導入
早稲田システム開発は15日、スマートフォンを利用して展示解説などを楽しめるミュージアム向け無料ガイドアプリ「ポケット学芸員」のサービスが、熊本県立美術館の第IV期展示から導入されたと発表した。
同美術館ではこれまで独自に契約したシステムにより、収蔵品データベースをホームページで公開していたが、令和2年12月から新しいシステムでホームページを運用することになり、収蔵品データベースを管理するシステムも一新した。新たなシステムとして、同社の「I.B.MUSEUM SaaS」を採用。今回導入した同アプリは、I.B.MUSEUM SaaSに付属されており、追加費用がかからず作品管理の延長で運用が可能である点が評価され採用に至った。
また、同館は1年を4期に分け、展示作品を大幅に変更していることから、上記の理由で運用、更新が容易というのも選定の大きな要素の一つだった。同アプリは最初の解説文等の登録作業を除けば、更新も容易に行えるという点も大きなメリットになっている。同アプリは、学芸員が執筆した収蔵品や美術品関するテーマ解説、人物解説を配信。対応言語は日本語のほか、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語がある。
同美術館は、国の特別史跡である熊本城の二の丸広場の一角に位置し、古代から現代美術までを網羅する総合美術館として昭和51年3月に開館。絵画、版画、彫刻、工芸、書蹟、考古などが収蔵・展示され、なかでも装飾古墳室は古代の造形美を我が国における美術の原点としてとらえた特徴ある施設。
同アプリは、スマートフォンを利用して展示解説を閲覧・視聴できるガイドアプリ。ひとつのアプリを複数のミュージアムで共用的に使えるのが特徴で、スマートフォンにインストールしておけば、全国のサービス実施館で展示ガイドを利用することができる。ガイド内容は、それぞれの博物館・美術館が独自に工夫して制作する仕組みを採用。館によってテキスト画面だけでなく写真や動画、音声など多様なスタイルで情報が配信されている。
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