2021年5月14日
ジョリーグッドと順天堂大学、感染症診療VRを共同開発
ジョリーグッドと順天堂大学は12日、実際の「COVID-19診療病棟」を舞台にしたリアルな感染症診療をVRで体験学習できる感染症診療VRを共同開発すると発表した。
この取り組みは、文部科学省の2020年度第三次補正予算事業「感染症医療人材養成事業」で順天堂大学が採択された事業の一環として行われ、医学生ら向けに実際の感染症診療病棟での実習ができるVR教材の開発は、全国初の取り組みだという。
同事業では、順天堂大学内の実際のCOVID-19診療病棟を基に完全再現された仮想空間で、COVID-19を始めとする感染症に携わる当事者としての現場診療を疑似体験できる教育プログラム開発し、医学生や看護学生、理学療法学生らを対象に効果検証を行う予定。
医学生向けの感染症対策教育は、一般的な概要等の座学教育は行われているが、実際の感染症の診療病棟には立ち入ることが極めて難しく、実践的な対策実習はできていない状況が続いている。
順天堂大学でも、現在学生の臨床実習を制限されており、次世代を担う医学生に必要な経験値が積めないという影響が出ている。また感染症診療や感染制御は、多職種の連携が必要とされ、医学部の学生のみならず、看護学生や理学療法学生等に対しても十分な実習が必要だという。
オペクラウドVRは、医療施設に高精細360度カメラとサーバーを常設してあらゆる症例を簡単に高精度VR化し、術者目線で技を体験学習できるVR臨床教育プラットフォーム。同サービスは、臨床実習ツールとして医科大学をはじめとする教育機関や研究センターの他、医療機器メーカーなど、医療技術を牽引する多様な機関で豊富な導入実績を誇っている。また、遠隔実習機能「多接続リモートVR臨床システム」とオンライン会議システムを連携することで、その都度集まることなくリアルなVR臨床実習を実施することができる。
2021年秋には、さまざまな症例の医療教育VRを体験学習できるサブスクリプションモデルの「オペクラウドVR Viewer」の提供を開始予定。
医療機器教育をコロナ禍でも止めることなく推進したい、スピードアップをしたい医療機器メーカーや医療機関のパートナーを募集しているという。
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