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2021年6月2日
NoSchool、オンライン家庭教師をはじめて利用する家庭は全体の82%
NoSchoolは5月31日、オンライン家庭教師に関するデータを公開した。
近年、スマートフォンの普及やICT教育の影響などインターネットが広く使われるようになり、オンラインでも家庭教師に指導を受けることが可能になった。また、パンデミックの影響により、自宅で学習サービスを利用する機会が増え、その1つとしてオンライン家庭教師が注目されているという。
しかしまだまだ認知度とその魅力は上がっている最中であり、実際にオンライン家庭教師の指導を受けた経験のある家庭は少ない。オンライン家庭教師サービスを提供する同社が公開した、ユーザーに対するアンケートでは「オンライン家庭教師をはじめて利用する」と答えたユーザーが全体の82%。
特に学校にうまくなじめずに不登校になってしまった子どもがいる家庭がオンライン家庭教師を活用して授業の遅れを取り戻そうとする傾向が見られる。これは本来、公的な教育機関が対応すべき問題ではあるが、学校に通えなくても学ぶことができる選択肢が、オンライン家庭教師のみならず、映像授業を提供するサービスなどが増えてきているために学校外の民間サービスを利用しようとしているためだという。
パンデミック以前からオンライン家庭教師のサービスは既にあったが、あまり普及はしていなかったという。Google Trendsのデータによると「オンライン家庭教師」は2016年ごろから注目が徐々に集まり、2020年4月ごろに一気に注目されるように。これはパンデミックにより、学習塾や予備校など外出を控えるたり、辞めたりしても、自宅で質の高い指導を受けたいということでオンライン家庭教師への注目が高まったものだという。
オンラインで意思の疎通や感情の共有が十分にできないということは、多くの現場で指摘されてきた。特に教育の現場では、授業の質が先生のオンライン授業に対するリテラシーと強い関連があることが各校のオンライン授業への対応から明らかに。一部ではオンデマンド授業を以前から導入していたところもあるが、ほとんどが対面での授業を前提とした授業設計をしていたためにこの1年間で混乱が発生。
オンライン家庭教師サービスへの顧客満足度を見てみると、「オンラインでもできる」という可能性は、今後、多くの場面で人々の意思決定に影響を与えるという。これまでの学習サービスは「より優れた学習の機会を与える」こと、つまり授業を受け、それに従って勉強をすれば魔法のように成績が上がるといったものを提供してきたが、自宅でも質の高い授業を受けられるようになることで「自分に合った自分だけのカリキュラムで学べ、そのサポートを直接得られるか」が、今後求められるようになる。「素晴らしいものを与えられるだけ」よりも「自分が求めるものを得られるか」が重要になってくるという。
今回公表したデータは同社が運営するオンライン家庭教師「マナリンク」公式サイトから請求できる資料の一部を抜粋したもの。調査対象は、マナリンクを利用中の家庭、マナリンクに在籍している先生。
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