2021年7月30日
小学生の親の約半数が「コロナ以降、親子喧嘩が増えた」と回答=スタジオアリス調べ=
スタジオアリスは29日、小学生の子どもを持つ全国の男女500人を対象に実施した、「小学生の親子関係に関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、最近、子どもとのコミュニケーションが減っていると感じるかを聞いたところ、4割の人が「感じる」(13.4%)、「どちらかといえば感じる」(30.4%)と回答。
また、何年生からコミュニケーションが減ってきていると思ったかを質問すると、「4年生」(21.9%)が最も多く、以下、「6年生」(19.2%)、「5年生」(18.7%)と続いた。心身ともに「子ども」から卒業し、思春期に突入する4年生から高学年が境目であると考えられる。
コミュニケーションが減っていると思う理由については、6割が「自立し始めて親といる時間が少なくなってきた」(60.3%)と答え、その他には「反抗期に入り喧嘩が増えた」(31.5%)、「親子で出かける機会が減った」(29.7%)などが挙がった。
一方で、どの学年のときが最も多くコミュニケーションを取っていたかを聞くと、半数以上が「1年生」(55.2%)と答えた。まだ親離れができない年ごろの1年生は、最もコミュニケーションが取りやすいようだ。
子どもとコミュニケーションを取るためにやっていることを聞いたところ、「朝食または夕食を毎日一緒に食べる」(62.4%)、「その日の出来事について毎日話を聞く」(61.8%)という意見に多くの票が集まった。
また、新型コロナの影響で増加した「おうち時間」でのコミュニケーションについて調査したところ、約8割にあたる77.0%が、親子のコミュニケーションが「増えた」(15.2%)、「どちらかといえば増えた」(61.8%)と回答。
一方で、コロナの流行以降に親子げんかをする機会が増えたかを聞いたところ、約半数が「増えた」(6.2%)、「どちらかといえば増えた」(42.8%)と答えた。おうち時間でコミュニケーションの機会が増えると、親子げんかに発展する機会も増えてしまうようだ。
さらに、コロナ禍で主流になりつつあるリモートワーク中、子どもにイライラした経験があるかを質問すると、54.2%が「ある」(20.9%)、「どちらかといえばある」(33.3%)ということが明らかになった。
また、親子げんかの頻度については、最も多かったのは「月1回以下」(42.4%)だったが、「週1回」(12.6%)や、「毎日」(10.6%)という声もあった。
具体的な「親子げんかエピソード」を募ってみると、「ゲームばかりやり、言うことを聞かないのでゲーム禁止にした」(栃木県:52歳男性)、「お小遣いをあげたのに、もらってないと言い張るので喧嘩になった」(大阪府:48歳女性)などの話が寄せられた。
また、子どもが成長するにつれて思い出を残す機会が減っていると感じるかを質問したところ、76.6%もの人が「感じる」(32.0%)、「どちらかといえば感じる」(44.6%)と回答。
お祝い事がある日は家族で記念撮影をしたいかについて聞いたところ、6割以上が「思う」(20.0%)、「どちらかといえば思う」(41.2%」と回答した。
成人となる20歳の半分にあたる10歳を祝う記念日「1/2成人式」を知っているか聞いたところ、48.6%が「知っている」、29.4%が「聞いたことはある」と答えた。
また、「1/2成人式」に対しては、「興味がある」(15.8%)と「どちらかといえば興味がある」(25.8%)を合わせて4割以上の人が興味を持っていることが分かった。
さらに、6年生を対象とした伝統行事「十三祝い/十三参り」は、4月13日やその前後の日曜日に数えで13歳になった男女が、心身ともに大きく発達するこの時期に立派な大人となれるよう祈念し成長を祝う行事だが、80.4%の人は「知らない」と回答。
この調査は、小学生の子どもを持つ全国の男女500人を対象に、6月11日~14日にかけて、Webアンケート調査で実施。
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