2021年9月22日
桐蔭学園小学校、「子どもたちの学びを止めない」だけじゃないフルオンライン授業が始動
桐蔭学園小学校は17日、9月1日のオンラインによる全校始業式を合図に、フルオンラインでの授業を開始したと発表した。対面授業もオンライン授業も一方向性から双方向性へ、そして個別最適な指導と学びへと、同小が教育改革に沿って進めてきた取り組みがますます充実してきたという。
昨年度の一斉休校ではオンライン授業の環境も十分に整わない中、「子どもたちに何が必要か?」を合言葉に試行錯誤し挑戦してきた。明確な目的を持ち、具体的なフレームワークを設計、ステップ1からステップ4の段階的達成目標を策定した。
9月から始まったオンライン授業では、午前中は時間割を組み、クラス毎に授業を行う。ここでは、同校の掲げる6つのキーコンピテンシーに則し、子ども一人ひとりの学びに向かう力を育む。午後は「きりりん講座」と銘打って、学年・教科の枠を超えた特別プログラムを実施している。また、オンライン授業に満足に対応できないという不安のある家庭に対しては、校舎で感染症対策を行い、子どもたちを預かるプログラムで支援している。
5・6年を対象に、Zoomを使用したオンライン調理実習を実施。メニューはご飯とお味噌汁、野菜炒めの3品。お米を研いだり、野菜を切ったりと保護者が見守る中で調理を開始。慣れない手つきで野菜を切ると、嬉しそうにカメラに向けたり、チャットに料理の豆知識を書く子がいたり、家にある調味料を足すなど、味に自分なりの工夫をする子が見られた。1人1つ自分専用のキッチンがある状態で、みんなで調理実習ができるという機会はオンラインならではの経験となった。
また、JAXAの宇宙教育推進室学校教育支援の担当者とオンラインでつないで、普段は聞けない宇宙の話や、宇宙飛行士訓練過程で使用されるコミュニケーション能力向上プログラムなどを受けて楽しむ体験も行った。憧れの宇宙飛行士の話を聞いたり、宇宙空間での最新映像を見たりして気持ちが高まった子どもたちは、宇宙飛行士になりきって、必死に相手の指示を聞こうとしたり、相手のことを想像して指示を伝えたりと、とても真剣に授業に参加。日頃のオンライン授業で感じている大変さがあるからこそ、より実感を伴う体験ができた。
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