2021年9月27日
コロナ禍の学生、2人に1人が「休学を考えたことがある」=LABOT調べ=
LABOTは、全国の大学生・短大生・専門学校生計200人を対象に実施した、「コロナ禍の学生生活に関するアンケート調査」の結果をまとめ、24日に発表した。
それによると、コロナ禍で大学・高校の休学を考えたことがあるかを聞いたところ、「1度は考えた・懸念したことがある」という学生は36.0%、「真剣に考えたことがある・実際に休学した」は18.0%だった。
つまり、2人に1人以上の学生が「休学を1度は考えたことがある」のが判明した。
同様に、中退について聞いたところ、「1度は考えたことがある」もしくは「真剣に考えたことがある」と回答した学生は24.5%で、およそ4人に1人の学生が1度は中退を検討していたことが分かった。
さらに、周囲の友人や知人の中で、新型コロナが要因で学校の休学・中退を考えたり、実際に行った人の有無を尋ねると、全体の半数以上に及ぶ57.0%が「いた」と回答。
これらの調査結果から、コロナ禍では多くの学生が学校生活を続けるべきか悩んでいる実態が明らかになった。
コロナ禍ではオンライン授業が主流となった学校も多いが、そんなキャンパスライフで孤独を感じたかという質問では、「強く感じた」もしくは「感じることがあった(現在では乗り越えた人も含む)」という学生が72.5%にのぼった。
コロナ禍の学生生活で困ったことの中でも、「自分では難しい問題に当たった際に、友人と助け合えず解決に時間がかかった」「自然に人と関わる機会を失ったことで、精神的に影響があり引きこもる状態が起こりやすくなった」などの声も寄せられた。
コロナ禍での「学びの機会」について聞いたところ、78.5%もの学生が「減っている」と感じていることも判明。学びの習熟度に対する満足度では、59.0%の学生が「満足していない」と回答した。
学生生活で困っていることに関しても、「メールでの質問・相談となり進行が遅く、混乱や誤解が生じやすい」という声もあり、オンライン授業が増えたコロナ禍の学校生活では、充分に満足できる学びを得られていない学生が多いことが垣間見える。
現在、自分の就職や進学に不安を感じているかを聞いたところ、実に91.0%が「不安を感じている」と回答。
その理由については、最も多かったのが「学びの習熟度」(55.5%)で、次いで「社会の情勢」(52.0%)だった。その他にも「自身・家庭の経済面」(21.5%)や、「スキル不足」「自身の学歴」などの回答もあった。
また、将来のため、学校の授業以外で知識・スキルを身につける必要があるかを聞いたところ、98.0%とほぼ全員に近い学生が「感じている」と回答。
一方、コロナ禍での経済的影響について聞いたところ、「自分も家庭も影響を受けた」が全体の約4割の38.0%で、「自分自身が経済的影響を受けた」が全体の7割以上となる75.5%にも及んだ。
多くの学生が将来に不安を感じており、学校以外でスキルなどを補う必要を感じていることが伺えるにも関わらず、経済的に自身のスキルアップ・将来への準備の機会を失っている学生もいると思われる。
この調査は、全国の大学生・短大生・専門学校生計200人を対象に、9月8日〜23日にかけて、インターネットで実施した。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













