2021年11月11日
No Company、SNSデータから見る「学生の注目企業2021」を発表
No Companyは9日、SNSで学生ら関心が高い「学生の注目企業2021」を調査し、その結果を発表した。
2020年7月1日から2021年6月30日の1年間に、SNS(Twitter、Facebook)上で、最も学生が話題にした企業、団体・組織200社を発表。
今回は、SNS分析ツール「THINK for HR」を使って、学生が就職活動で参考にするトップ20メディアに掲載された「企業名が入っている記事(該当する企業に関するあらゆる記事)」「企業の社員が取り上げられている記事」が、SNS(Facebook、Twitter)上でどれほど「いいね」や「リツイート」「シェア」「コメント」などのアクションをされたのか、その総量(=エンゲージメント量と呼ぶ)を計測。ポジティブな反応、ネガティブな反応の双方を含んだ数値で、数が多いほど多くの学生が話題にしているという意味で「注目されている」と定義している。表の通り、エンゲージメント量が高い企業、団体・組織200社を掲載。
2020年度から新型コロナウイルスの影響が続くなか、学生は企業の採用活動の変化に注目しており、なかでも「ワークスタイルの変化」に言及した企業に関心を寄せている。テレワークなど志望企業の働き方がどうなっているのかなど、独自の新しい働き方を提唱する企業に興味を持つ学生が増えているという。また、「理想」「成長」「挑戦」などのキーワードが入った記事が、高いエンゲージメントを獲得。個人が自分のキャリアをより重視するようになった結果、会社の方針と自身のキャリアビジョンが合うかどうかを気にする学生が増えているという。
エンゲージメント量が高かった企業はどんな情報発信をしたのか。
①「企業・ブランドのインフルエンサーによる情報拡散」スタートトゥデイやカバー、どちらも企業やブランドのインフルエンス力を活用したコンテンツ拡散が高いエンゲージメントを生んだという。
②「ユーザーの日常生活との接点や意外性(ギャップ)を強調することで躍進」気象庁や防衛省が、高いエンゲージメントを獲得。両省庁に共通するのは、学生にとって馴染みのない省庁の仕事について身近な日常生活(エンタメ)との結びつきを明らかにした点。このほか、デジタル庁がオープンに情報発信をしているnoteのエンゲージメントも高く、想像がつかない堅い仕事だと思われていた省庁の仕事を身近に感じさせる情報発信が「意外性」を生み、学生の注目を集めたという。
③「3年連続で注目されている6社は“働くイメージ”や“憧れ”の醸成に強み」マネーフォワード、メルカリ、サイバーエージェント、サイボウズ、アマゾンジャパン、Googleの6社は3年連続で上位200社以内に選出。マネーフォワード、メルカリ、サイバーエージェント、サイボウズは、複数のメディアで「社員(元社員)が会社の姿や自身の価値観を語る記事」が高いエンゲージメントを獲得。マネーフォワードでは、ワーキングマザーとしてキャリア形成する女性社員の記事、メルカリでは退職者が会社への感謝を語った記事がそれぞれ特に注目された。各企業の「働きやすさ」や「働くイメージ」を伝える情報発信が学生の共感を得たという。一方、アマゾンジャパン、Googleからは、社員に関する情報発信はほとんどなく、社会情勢に合わせた「企業姿勢」や「事業内容」、また高水準の「給与」や効率的な「ワークスタイル」など、学生が“憧れ”を抱きやすい内容の記事が注目された。
また、メルカリ、サイバーエージェント、サイボウズの3社は、いずれも人気のオウンドメディアを運用しており、高いエンゲージメントを獲得。ここで獲得した知名度や好感度がその他メディア記事のエンゲージメントのしやすさにも好影響をもたらしているという。
この調査は、7月1日~2021年6月30日にかけて、ワンキャリア、FastGrow、Wantedly、note、マイナビ、リクナビ、外資就活ドットコム、エンカレッジ、キャリアパーク、大学生とつくる就活応援ニュースゼミ、JobPicks、キャリアハック、iXキャリアコンパス、Forbes CAREER、talentbook、Business Insider Japan、日経WOMANキャリア、20’s type、Woman type、キャリタス就活の20媒体を対象に、スパイスボックスのオリジナル・ソーシャルリスニングツール「THINK for HR」を使用して調査。今回の調査では、各記事に関するエンゲージメント量を企業ごとに合算して発表。
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