2021年11月19日
勤労感謝の日、保護者が最も感謝を伝えたい相手は「保育士・教員」=千調べ=
「千」社は18日、11月23日の勤労感謝の日に合わせて、保育施設・学校に通う子どもを持つ親284人を対象に実施した、「“はたらく”に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、保育施設・学校に通う子どもを持つ親の就労・雇用形態について聞いたところ、「正社員」45.07%、「パート・アルバイト」27.11%、「現在仕事はしていない」17.96%、「自営業・フリーランス・業務委託」6.34%、「派遣・契約社員」2.82%だった。
年代別では、20~30代は「正社員」40.5%、「パート・アルバイト」29.5%、「現在仕事はしていない」21%で、40~50代では「正社員」55.95%、「パート・アルバイト」15.48%、「現在仕事はしていない」15.48%という結果になった。
働き方については、固定時間制で勤務しているのが「固定時間制(フルタイム労働)」36.48%と、「固定時間制(時短労働)」33.48%を合わせて約7割。次いで「変形労働時間制(シフト制など)」18.03%、「フレックスタイム制」6.44%、「裁量労働制」3%だった。
コロナ禍で働き方が変わったかと質問したところ、「変わらない」67.38%が最も多く、以下、「在宅勤務が可能になった」19.74%、「在宅勤務の日数が増えた」10.3%、「時間外労働が増えた」4.72%、「時間外労働が減った」3.43%、「副業を始めた」2.15%が続き、6割以上がコロナ禍でも働き方が変わらない状況であることが分かった。
雇用形態ごとに働き方の変化をみると、コロナ禍で働き方が「変わらない」と答えた割合が、正社員59.4%、派遣・契約社員50%であるのに対し、パート・アルバイトは81.8%で、コロナ禍における働き方の変化の割合は雇用形態によって異なることが明らかになった。
仕事について子どもと話すことがあるか、と聞いたところ、子どもが保育施設、幼稚園に通う親に絞り結果を見ると、「ある」が55.93%、「ない」が44.07%。未就学児の頃から半数以上の親が子どもと仕事について話す機会を設けていることが分かった。
子どもと仕事についてどんな話しをするかを聞いたところ、「どんな仕事をしているか」「仕事の楽しさや大変さ」など仕事の内容を話しているという回答や、「なぜ仕事をするのか。仕事の大切さ」「これから大人になって仕事を選ぶ為に必要な事」などの回答が多く、仕事やお金の大切さについて子どもと向き合う親が多いことが分かった。
また、日々の仕事や家事の疲れを癒してくれるものは何か、と聞いたところ、「子どもの笑顔・成長」84.15%が最も多く、以下、「1人の時間」65.14%、「家族団らん」60.56%が続き、「パートナーとの2人の時間」は25.35%と約1/4に留まった。
エッセンシャルワーカーの中でコロナ禍で特に世話になった相手を聞いたところ、最も多かったのが「保育/教育(保育士・教員)」69.01%で、以下、「運輸・物流(配達業者・公共交通機関など)」47.18%、「小売り(スーパー・コンビニ)」36.27%、「医療(医師・看護師など)」35.56%が続いた。
また、2020年5月に初めて緊急事態宣言が発令され、保育施設・学校が一斉休園・休校を余儀なくされたが、その後、休園・休校があったか、を聞いたところ、「なかった」55.63%が最も多く、以下、「1回あった」30.99%、「2回あった」8.1%、「5回以上あった」3.17%、「3回あった」1.76%、「4回あった」0.35%と続いた。
1度目の緊急事態宣言以降、休園・休校があった施設は合わせて44.37%で、保育施設や学校にも感染が拡大していたことが伺える。
また、任意項目として、保護者から園・学校の教師への感謝の声を募ったところ、アンケート回答者数284人の約7割にあたる195人が「感謝の声」を投稿した。
この調査は、保育施設・学校に通う子どもを持つ親284人を対象に、11月1日~14日にかけて、WEBアンケートという形で実施した。
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