2021年11月5日
保護者が感じるオンライン学習塾の利点、No1は「送迎不要」で「感染予防になる」は3%以下 =そら塾調べ=
スプリックスは4日、同社のオンライン個別指導塾「そら塾」が、同塾に通う生徒の保護者275人を対象に実施した、「オンライン学習塾に対する意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、保護者の82.2%が「オンライン学習塾に満足している」と回答。その理由に、「対面式の集団授業と違って、1つ1つ疑問が解消できる」、「送迎面・金銭面・部活との両立ができる」など、対面式学習塾にはないメリットがあるとの声が多く寄せられた。
一方で、「本人のやる気に左右される」や「顔を見ないと子どもが手を抜く」、「通信環境に左右される」などといった、オンラインならではのデメリットを実感している保護者の声も一定数見受けられた。
また、オンライン学習塾に対するイメージを聞いたところ、58.2%の保護者が「個別指導・家庭教師」と回答しており、ンラインでも人を介し成績を向上させるサービスが求められていることが推察される。
オンライン学習塾のメリットについては、約80%の保護者が「送迎が必要ないところ」と回答し、これまでの対面式学習塾の課題が浮き彫りになった。
共働き世帯の増加で、保護者が子どもにかけられる時間が制限される昨今、送迎する必要のないオンライン学習塾は、新たな選択肢の1つとして一定の需要があることが伺える。
これまで送迎に割いていた時間を予習や復習といった学習時間に割くことで、より効率的に子どもの成績向上を図れる点でも、オンライン学習塾へのさらなるニーズの高まりが予想される。
一方で、「感染予防になる」と答えた保護者は、全体の3%以下だったことからも、昨今はオンライン学習=コロナ禍の学習方法ではなく、成績を上げるための新しい学びの場として認識されていることが推察される。
オンライン学習塾と対面式学習塾への入塾した決め手をそれぞれ聞いたところ、どちらにおいても「通いやすさ」が塾を選ぶうえで重視されている要素であることが分かった。
オンライン学習塾はそもそも「通塾する必要がないこと」、対面式の学習塾は「家から近いこと」に価値を感じている保護者が全体の約30%に上った。
また、対面式学習塾の決め手では上位5位以内に金銭的な理由や評判、実績が入っているのに対し、オンライン学習塾では部活や習い事との両立のしやすさや、通塾時間を勉強時間に充てられるなどといった、時間的な効率性が決め手となっており、保護者が価値を感じているポイントが異なることが分かった。
さらに半数の保護者が、オンライン学習塾と対面式学習塾で、サービス内容に差を感じていないことも分かった。
コロナ禍を経て広く普及したオンライン学習だが、従来の対面式学習とほぼ同じレベルの「学びの場」として認識され始めていることが推察される。
その一方で、差を感じると答えた保護者からは、「オンラインだと子どもが勉強している姿を見ることができる」「オンラインだと質問がしやすい」「送迎面・金銭面・部活との両立面など、オンラインにはメリットが多い」などといった、オンライン学習に肯定的な声が寄せられた。
しかし、「信頼関係が築きづらい」「先生の対応にバラつきがある」「対面式の方が目が行き届いているように感じる」など、オンライン学習に課題を感じている保護者も少なからずいることも分かった。
この調査は、「そら塾」に通う生徒の保護者を対象に、10月6日~17日にかけて、インターネットで実施。有効回答数は275人。
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