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2021年12月3日
「将来プログラミングの仕事に就くと思う」生徒、プログラミング経験の有無で2~3倍もの開き =「みんなのコード」調べ=
みんなのコードは2日、全国の小学校教員1037人、中学校教員1362人、小中高生とその保護者3000組を対象に実施した、「プログラミング教育実態調査」の結果を発表した。
それによると、小学生の子ども・保護者を対象にした意識調査で、73.8%の子どもたちが「プログラミングは楽しかった」と回答。「あまりそう思わない」「全くそう思わない」との回答(7.7%)を大きく上回った。
小学校のプログラミング教育必須化が決定した際に、一部から「プログラミングのプロフェッショナルではなく、学校の教師が教えることで、プログラミングへの苦手意識などが増えるのでは?」との懸念の声が出たが、それを払拭する結果となった。
また、児童・生徒に対する意識調査で、小学生と高校生の結果をみると、プログラミングを経験した児童・生徒のほうが、イメージが良いことが分かった。
例えば、「将来プログラミングに関する仕事に就くか?」という質問に対して、プログラミングの経験あり・なしで、ポジティブな回答が小学生では2倍、高校生では3倍になることが分かった。
IT人材の不足が叫ばれる中、プログラミング教育の経験可否が、その後のキャリアにも影響する可能性があることが分かった。
教員の意識調査では、小学校の教員への「プログラミング教育後の児童の反応」について、7時間以上の研修を実施する場合と、1時間未満の短時間の研修や研修を受けていない場合と比べて、児童の関心度合いに大きな差があった。
小学校教員向けのアンケートでは、授業の準備時間を「十分に確保できている」という回答は17.7%にとどまり、「十分に確保できない理由」を大半の教員が「校務」と回答。
また、中学校教員では「十分に確保できている」と回答したのは11.5%にとどまり、「十分に確保できない理由」として「部活動」を挙げ、約半数の教師が週10時間超(平日3日の放課後と休日の半日超が部活という)と回答した。
教員のインタビュー調査では、GIGAスクール端末の準備整備が教員の負担になっているという声も多くあり、これらの状況を改善することも、教員がプログラミング教育にしっかりと時間を使えることにつながると思われる。
調査の概要
①小学校教員の意識調査:
全国の小学校教員1037人へのアンケート調査、全国の小学校教員12人へのインタビュー調査を、7月〜8月にかけ、インターネットリサーチと対面インタビューで実施
②中学校技術分野教員の意識調査(全日本中学校技術・家庭科研究会との共同調査):
全国の中学校教員(技術分野)1362人へのアンケート調査、全国の中学校教員(技術分野)6人へのインタビュー調査を、7月〜8月にかけ、全日本中学校技術・家庭科研究会の会員へのアンケートと対面インタビューで実施
③子ども・保護者の意識調査:
小学生・中学生・高校生およびその保護者3000組へのアンケート調査、小中高生の保護者16人(2~3人×6グループ)へのグループインタビューを、6月〜8月にかけて実施
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