2022年3月11日
工学院大学、子どもの貧困に関するデジタル教材を学生が開発し学生奨励賞受賞
工学院大学のセキュリティ科学研究室(コンピュータ科学科、指導教員:藤川 真樹教授)は、子どもの貧困に関する中高生向けデジタル教材を開発し、情報処理学会第84回全国大会の学生セッション(コンテンツ開発)において学生奨励賞を受賞したと発表した。
日本では7人に1人の子どもが、家計を支えるために毎日アルバイトをしているなど相対的貧困下にあり、社会全体の課題になっている。同大学では、子どもたち自身が日本の子どもの貧困の状況や利用できる制度を知り考えることを目的に、PCで操作するゲーム形式のデジタル教材を作成した。経済的困難な状況にある主人公(高校生)に対し、友だちや親、学校の先生の立場で適切と思う行動を選びながらストーリーを進めるノベルゲーム形式。進路選択編とアルバイト編があり、主人公の状況に応じて声をかける、主人公が活用できる制度の情報を選ぶなど、楽しみながら子どもの権利を学び、対応を身に付けるコンテンツになっている。
同コンテンツは、同大情報学部4年の鈴木 彩音さん他4人が2年の製作期間をかけて制作。このたび情報処理学会第84回全国大会学生セッション(コンテンツ開発)で学生奨励賞を受賞した。
同大学では、デジタル教材「あなたのミカタ!権利がワカルと世界がカワル」の無料ダウンロード申請を受け付けている。
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