2022年3月22日
ベネッセ×東京・品川区、読み書きの発達特性に配慮した「ICT学習実証試験」の結果公表
ベネッセコーポレーションは18日、東京都品川区と共に、同区内公立小学校・義務教育学校11校で実施した、子どもの読み書きの発達特性に配慮した「ICT学習を活用した実証試験」の結果を公表した。
この取組みは、対象校で通常学級を含めて読み書きに関する困りのチェックテストを一斉実施したうえで、同社が開発している発達障がい児や読み書きに困りを抱える児童向けの学習アプリを、各小学校と各児童の家庭で任意で利用してもらうというもの。
品川区での実証試験は、2021年9月2日~12月24日にかけて実施。また、一部の学校では、2022年1月に2回目のチェックテストを行い、学習アプリ継続利用の効果検証も実施。今回、使用教材を監修した尚絅学院大学の小池敏英教授と共にその結果をとりまとめた。

それによると、1回目のテストから4カ月後の2回目テストで、集団全体の読み書きスキルが向上。特に困りが大きいと思われる15パーセンタイル層付近の低成績層減少が顕著で、全学級で低成績児童含有率も減り、読み書きスキルの底上げ効果が見えた。
また、教員からの評価も高く、指導・支援の質の向上、特別支援だけでなく通常級での指導の有効性、児童の学習意欲向上、他校への推奨意向といった点で、「よい教材」の実感を持ってもらえたという。
実証試験の概要
実施期間:2021年9月2日(木)~12月24日(金)〈一部学校では、2回目のチェックテストを2022年1月に実施〉
実施校:品川区内の公立小学校・義務教育学校37校中11校
対象:通常級2年生児童675人、特別支援教室1~4年生児童163人、特別支援学級1~4年生児童69人
主な内容:ベネッセで開発している発達障がい児や読み書きに困りを抱える児童向けの学習アプリを、各小学校と、各児童の家庭(任意)で利用してもらう
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