2022年3月23日
高知県、個別最適な学びの実現を目指し独自の学習eポータル開発をスタート
高知県は18日、文部科学省が開発しているCBTシステム「MEXCBT(メクビット)」や様々なデジタル教材などを連携させるハブである「学習eポータル」を独自に開発する取り組みを開始したと発表した。
スタディログを蓄積して児童生徒や教員に適切にフィードバックすることで、個別最適な学びの実現を目指す。
学習eポータルは、日本の初等中等教育向けのデジタル学習環境のコンセプトで、具体的な全体像や技術仕様は学習eポータル標準モデルとして整理されている。現在は、民間事業者が標準モデルに準拠した学習eポータルをブラウザベースのソフトウェアとして開発し、各自治体はこれを利用してMEXCBTにアクセスしている。
高知県では、2020年度から教育大綱の基本方針に「デジタル社会に向けた教育の推進」を位置づけ、1人1台タブレット端末の環境を使った新しい学習スタイルを構築すべく、教育委員会・学校が一丸となって取り組みを進めている。MEXCBTや各種デジタル教材のハブとなる学習eポータルは、同県の目指す新しい学習スタイルの根幹になると考え、独自の学習eポータルを開発することにしたという。
独自の学習eポータルは、高知県が2021年4月から運用している学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」の一部として開発を進めている。すでに同県の全公立学校の児童生徒・教員向けにアカウントを配付しており、開発が完了すると「高知家まなびばこ」にログインすることでMEXCBTや各種デジタルドリルへのSSO(シングルサインオン)が可能となり、学校でのアカウント管理の手間が大幅に削減される。
さらに、様々なデジタルドリルを利用した際に発生するスタディログを「高知家まなびばこ」に蓄積し、ツールを横断して情報が見られるダッシュボード機能により、児童生徒や教員に適切なフィードバックを行い、個別最適な学習の実現につなげていくという。
将来的には、必要に応じて校務系データとも連携していくほか、デジタル教科書についても「高知家まなびばこ」との連携を検討していくという。
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