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2022年4月12日

現役東大生、男子72%・女子55%が「小学生の頃から親に勉強しなさいと言われた」=ひまわり教育研究センター調べ=

イノベーションシステムが運営する「ひまわり教育研究センター」は11日、現役東大生220人を対象に実施した、「子供のころの過ごし方」に関するアンケート調査の結果をまとめ発表した。

この調査は、「東大に合格する子どもはどんな理由で勉強をし、保護者はどのようなかかわりをしていたのか」ということにフォーカスし、現役東大生の小中高時代の勉強に取り組む姿勢を明らかにするために実施。


それによると、現役東大生に「小学生のころ、なぜ勉強したいと思ったのか」を聞いたところ、「いい成績をとるのが楽しかったから」という回答が最も多かった。

以下、「勉強が楽しかったから」「新しいことを学ぶのが楽しかったから」「親が上手に勉強させてくれたから」「親に褒められたかったから」「惰性(なんとなく)」などが続いた。

小学生は、テストの結果、両親が上手に勉強を促してくれたり褒められたこと、新しいことを学ぶ楽しみが、「勉強をしたいと思う理由」になっていることが分かった。

男女別にみても、男女ともに、勉強をしたいと思った1番の理由は「いい成績をとるのが楽しかったから」だった。

男子が女子に比べて回答が多かったのが、「親が上手に勉強させてくれたから」で、次に比較的多かったのが、「勉強が楽しかったから」「新しいことを学ぶことが楽しかったから」。

一方で、女子が男子に比べて回答が多かったのは「周囲の評価が嬉しかったから」で、次に女子が多く選んだのは、「親に叱られるのが嫌だったから」「惰性(なんとなく)」。

男子は、「親が上手に褒めて勉強させ、勉強の楽しみや新しいことを学ぶ好奇心を育てる」ことが、勉強への意欲に繋がることが分かった。

これに対し女子は、周囲の他者との比較に意識が行きやすいのか、「周囲の評価を得たい、叱られたくない」という気持ちが勉強への意欲に繋がっていた。


また、現役東大生に「中学・高校時代、なぜ勉強したいと思ったのか」を聞いたところ、やはり「いい成績がとりたかったから」が最も多かった。次に多かった回答が「行きたい大学があったから」「惰性(なんとなく)」。

勉強をしたいと思った理由は、小学生のころと同じく「いい成績をとりたい」だったが、小学生のころとの違いは、「行きたい大学があったから」という将来の目標が勉強への動機付けになっていたこと。

また、勉強したいという理由に「惰性(なんとなく)」と回答する東大生が増えており、勉強がすでに習慣化していることが分かる。

男女別でみると、男子は女子に比べて「勉強が楽しかったから」との回答が多く、女子の2倍ほどあった。

一方、「行きたい大学があったから」の女子の回答が35%あり、男子に比べかなり多かった。男子の倍近い数の女子が回答しており、東大を目指す女子学生の高い目的意識が伺える。


「小学生の頃、両親から勉強しなさいと言われたのは1日何回くらいあったか」を尋ねたところ、「毎日ではないが時々言われた」が全体の30%で最も多く、「1日5回以上言われていた」が、全体の13%だった。

また、両親から「勉強しなさい」と言われていたのは「時々言われた」を含むと全体の64%で、「勉強しなさいと言われたことがない」も24%あった。

「1日5回以上両親から勉強しなさいと言われていた」男女29人に、「小学校時代に勉強したいと思ったのはなぜか」を聞いたところ、「新しいことを学ぶのが楽しかった」「親に褒められるのが嬉しかったから」「いい成績をとるのが楽しかったから」「親に叱られるのが嫌だったから」などの回答が寄せられた。

1日5回以上勉強をしなさいと言われている子どもたちの勉強の動機が「新しいことを学ぶのが楽しかった」というのは興味深い。「新しいことを学ぶのは好き」だけれど、「勉強はなかなか自分からできない」という子どもの姿の本質をついている結果だと思われる。

男女別にみると、顕著な差は、「勉強しなさいと言われたことがない」が、男子は18人、女子は33人と倍近い開きがあった。「毎日ではないが時々言われた」「覚えていない」と回答した男女の数は同じだった。

男女別にみると、「両親から勉強しなさいと言われていた」男子は76人(72%)で、女子は56人(55%)。東大生の男子の中でも、毎日5回以上「両親から勉強しなさい」と言われていた子どもたちが17人(16%)いたのも興味深い結果。

この調査は、現役東大生220人(男子106人、女子101人、回答しない13人)を対象に、2月17日〜19日にかけて、インターネットで実施した。回答者の内訳は、文系(女子50.6%、男子43.2%)、理系(女子33.8%、男子55.4%%)、医学部(女子51.4%、男子47.3%)。

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調査結果の詳細

ひまわり教育研究センター

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