2022年4月20日
子どもの権利、「内容までよく知っている」教員は約5人に1人=セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン調べ=
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは19日、小学校~高校の現職教員468人を対象に実施した、「学校生活と子どもの権利に関する教員向けアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、子どもの権利について「内容までよく知っている」教員は約5人に1人(21.6%)で、「全く知らない」と「名前だけ知っている」教員は、合わせて3割(30.0%)にのぼった。
子どもの権利として正しく「遊ぶ・休む権利(子どもの権利条約第31条)」、「意見を聴かれる権利(同第12条)」を選択した教員は6割前後にとどまった(それぞれ59.8%、64.1%)。
子どもの権利は、生まれながらにすべての子どもが無条件に有している基本的人権で、義務や責任を果たすことを条件に認められるものではないものの、「子どもは義務や責任を果たすことで権利を行使することができる(同条約に含まれない)」を選択した教員は27.6%で、4人に1人を超えた。
基本的人権である子どもの権利を「ある程度尊重している」と答えた教員は半数近く(45.3%)にのぼったが、一方で、「子どもの権利について考えたことがなかった」、「あまり尊重していない・尊重していない」と回答した教員も、合わせて6.2%いた。
また、「学校・学級運営で子どもの意見を聴く」、「休む・遊ぶ時間を確保する」について、「どちらともいえない」、「あまり当てはまらない・当てはまらない」との回答の合計が15%を超えた。
権利について学ぶ取り組みなどについては、直近1年間で「特に何もしていない」教員が、約半数(47.0%)いた。
また、学校で子どもの権利教育を実施する際に、教員が感じている課題については、「適切な教材がない」35.7%、「教員が多忙で子どもの権利について授業を実施する準備ができない」32.1%、「子どもに関心を持ってもらうのが難しい」32.1%が、TOP3だった。
この調査は、全国の小学校、中学校、高校、高専、特別支援学校、外国人学校の教員を対象に、3月11日~14日にかけて、インターネット調査ツール「QiQUMO」提携先会員の教員による任意回答という形で実施。有効回答数は468人。
関連URL
最新ニュース
- 20代の「仕事と学歴」に対する意識調査 =Personal調べ=(2024年11月21日)
- 共働き家庭の子どもの教育、「母親主導」51.4%、「夫婦共同」33.5%、「父親主導」13.9%=明光義塾調べ=(2024年11月21日)
- マイナビ、高校生向け探究学習サイト「Locus」を全国の高校へ4月から無償提供(2024年11月21日)
- チエル、全日本教育工学研究協議会全国大会(JAET)東京都港区大会に出展(2024年11月21日)
- 明治学院大学、生成AIで個人の「顔表情からの感情推定」を可能に 学生グループが受賞(2024年11月21日)
- 高度人材育成機構、「DX認定企業調査報告書 2024年版」公開(2024年11月21日)
- ISEN、「令和5年度学校・教育機関における個人情報漏えい事故の発生状況」調査報告書を公表(2024年11月21日)
- プログラミング教育「HALLO」、年長~中学生対象の「冬期講習会」を開催(2024年11月21日)
- CKCネットワーク、「出席扱い制度オンライン説明会」12月に開催(2024年11月21日)
- ワオ高校、通信制高校で海外を目指す 海外大学進学セミナー 23日オンライン開催(2024年11月21日)