2022年7月14日
子どもの夏休みの習い事、55%の親が「コロナで選び方が変わった」と回答=イー・ラーニング研究所調べ=
イー・ラーニング研究所は13日、子どもがいる全国の20~50代の親516人を対象に実施した、「2022年:子どもの夏休みの習い事ならびに夏休みの学習に関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「オフラインとオンラインのどちらで、子どもの夏休みの習い事をさせたいか」と聞いたところ、約8割が「オフラインとオンラインの両方」(399人)と回答。
この結果は、昨年の調査とほとんど変化がなく、新型コロナによる外出規制が緩和されてきた今でも、オフラインとオンラインの両方を使ったハイブリッドな習い事が求められていることが分かる。
また、「子どもに夏休みにさせたい習い事は何か」と尋ねたところ、約6割が「英語・英会話スクール」(314人)と回答し、昨年と同様に最も多かった。
一方で、今年は約4割が「金融教育関連」(206人)と答えており、高校での金融教育導入の影響などで、将来役に立つ習い事への関心が高く、新たに必要とされる教育に積極的であることが分かる。
「コロナ禍になってから、子どもの夏休みの習い事の決め方が変わったか」との質問には、半数以上の55%が「はい」と回答。
「子どもの夏休みの習い事はどのように決めるか」との質問では、「子どもがやりたいと思うか」(448人)が全体の約9割で最も多く、次に「将来役に立つか」(287人)が続いた。
子どもの希望を尊重したい気持ちはあるものの、新型コロナの影響で将来の見通しが立たなくなったことへの懸念から、先を見据えた決定をしていることが伺える。
また、約4割は「参加しやすい場所か」(199人)、「参加しやすいスケジュールか」(195人)と回答しており、コロナ禍の移動を伴わない生活の定着で、好きな時間と場所で参加できるかが重視されている。
「今年の夏休みに、子どもに体験させたいアクティビティ」を聞いたところ、「旅行」(315人)が6割以上で最も多く、新型コロナによる規制の緩和に伴って、旅行への意欲が高まっているのが分かる。
その一方で、第2位の「海水浴・プール・川遊び」に続く、第3位は「体験型ツアー」(228人)となっており、「川遊び」「山遊び」などの自然に触れる以外でも、実際に「体験する」ことを重視しているのが分かる。
「なぜその体験をさせたいのか」理由を聞いたところ、約7割が「多くのことを学ばせたい」(363人)と回答。昨年の調査で最も多かった「自然に触れさせたい」(332人)を上回った。コロナ禍で将来性を重視する傾向が強まり、多くの学びを得られるアクティビティへの関心が高まっていることが伺える。
「子どもの夏休みの宿題で、親の関与が必要だと思うものは何か」と聞いたところ、「自由研究」(360人)が最も多く、約7割が回答した。
「自由研究」は、他の学習関連の宿題と比較しても群を抜いて多く、子ども自身がテーマ設定をするなど、自由度が高い宿題では、保護者のサポートの必要性を感じていることが見てとれる。
また、「子どもに夏休みにやってほしい学習内容」を聞いたところ、約7割が「苦手克服」(360人)と回答。次に「1学期の復習」(242人)が続いたことから、夏休み中に1学期中の学習内容を定着させることに重点を置いているのが分かる。
一方で、3人に1人が「非認知能力関連の学習」(167人)と回答しており、2学期の予習や応用よりも、学校での学習以外の能力を高めることへの関心が高い。
この調査は、子どもがいる全国の20~50代の親を対象に、6月3日~28日にかけて、紙回答の形で実施した。有効回答数は男女516人。
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