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2022年7月22日

英語学習、小中学生の約6割が「好き・得意」の一方で保護者の約6割は「苦手」=光村図書調べ=

光村図書出版は21日、全国の小・中学生(小学3年生~中学3年生)とその保護者500人を対象に実施した、「子どもと保護者の英語に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。


それによると、英語の家庭学習の際に使用している教材・ツールについて聞いたところ、小・中学生全体では、「紙の教科書」62.2%が最も多く、以下、「紙の問題集・参考書」41.2%、「学習用アプリ」28.0%、「学習者用デジタル教科書」14.0%と続いた。

「紙の教科書」と「学習者用デジタル教科書」を合わせると全体の76.2%が、家庭学習の際に、紙またはデジタルの「教科書」を使っていることが分かった。

小・中学生別に見てもこの傾向は変わらず、小学生では69.3%が、中学生では85.4%が、紙またはデジタルの「教科書」を使っていると回答した。


また、英語の家庭学習の際に好んで使用している教材・ツールについて聞いたところ、小・中学生全体では、「紙の教科書」48.4%が最も多く、以下、「学習用アプリ」29.6%、「紙の問題集・参考書」29.0%、「学習者用デジタル教科書」11.8%と続いた。

「紙の教科書」と「学習者用デジタル教科書」を合わせると、全体の60.2%が英語の家庭学習の際に、紙またはデジタルの「教科書」を好んで使っていることが分かった。

英語の家庭学習に対する保護者の関わりについて尋ねたところ、小・中学生全体では、「質問されたら教える」と答えた保護者が47.0%に上り、「学習の進み具合をチェックする」18.8%と合わせると、その割合は65.8%になった。

その一方で、「寄り添って一緒に学習を進める」という回答は15.2%だった。家庭での英語学習に対しては、7割近くの保護者が、比較的小さな関わりにとどめていることが分かった。

小学生と中学生を比較した場合、「寄り添って一緒に学習を進める」という回答は、小学生の18.8%に対し、中学生は10.3%で8.5pt少なかった。さらに、「まったくしない」という回答については、小学生の11.1%に対し、中学生は28.6%と17.5pt多く、学年が上がるにつれて、保護者による家庭学習への関わりが小さくなる傾向が見られた。


英語に関する習いごとについて、小・中学生全体では、「現在している」34.6%と「現在はしていないが、していたことがある」9.2%の合計が約4割(43.8%)で、習いごとを経験したことがある児童・生徒の方が少ないことが分かった。

一方、「現在しておらず、今後もする予定はない」と回答したのは32.4%で、3人に1人程度という割合だった。

子どもが生活の中で英語に親しめるよう、保護者が意識して用意しているものについて尋ねたところ、小・中学生全体の保護者では、「特に用意していない」66.8%が最も多く、以下、「子ども向けの英語の番組・映画」18.2%、「子ども向けの英語の本・雑誌」11.6%、「保護者が見ている英語の番組・映画」10.6%の順に多かった。


英語が好き・得意かどうかについて聞いたところ、小・中学生全体の約6割(61.0%)が「英語が好き・得意」(「とても好き・とても得意」6.8%、「まあまあ好き・まあまあ得意」54.2%)と回答。

小・中学生別にみると、小学生では約3人に2人(64.8%)が「英語が好き・得意」と回答した。

一方で、「とても苦手意識がある」という回答は、小学生が6.6%だったのに対して、中学生は12.2%と約2倍で、小学生に比べて中学生の方が、英語をより「苦手意識がある・とても苦手意識がある」と感じる傾向にあることが分かった。

英語を自由に使いこなせたら何をしたいかを聞いたところ、小・中学生全体では、「英語でさまざまな国の人と話したい」37.8%が最も多く、以下、「英語の映画やドラマ、アニメなどを(字幕なしで)観たい」31.0%、「英語の歌を聴いたり歌ったりしたい」28.2%、「英語の本や漫画を読みたい」22.8%、「英語のゲームをしたり、海外の人と対戦したりしたい」17.0%と続いた。


また、保護者に「(自分が)中学生のとき、英語に対してどのように感じていたか」を聞いたところ、小・中学生全体の保護者では、「苦手意識があった」31.0%と「とても苦手意識があった」20.4%の合計は51.4%で、約半数の保護者が中学校時代、英語に苦手意識をもっていたことが分かった。

現在の中学生は「とても好き・とても得意」8.0%と「まあまあ好き・まあまあ得意」47.9%の合計が55.9%なのに対し、保護者はそれが48.6%だった。保護者が中学生だったときよりも、現在の中学生のほうが7.3pt多く英語を「好き・得意」と感じていることが分かった。

保護者自身が大人になった現在、英語をどう感じているかについて質問したところ、「苦手意識がある」(「苦手意識がある」40.8%、「とても苦手意識がある」21.4%)という回答が約6割(62.2%)になった。

現在、子どもが使っている教科書に対して保護者が抱く印象を尋ねたところ、小・中学生全体では、「イラストが多くて楽しく学習できそう」31.0%、「教科書のサイズが大きくて学習しやすそう」24.6%、「子どもが意欲的に学べそう」15.4%の順に多かった。

また、保護者にとって、子どもが英語学習をするうえで重視したいことを聞いたところ、小・中学生全体では、「英語を好きになること」37.8%が最も多く、以下、「英語に苦手意識をもたないこと」27.8%、「完璧ではなくても、英語話者とコミュニケーションが取れるようにすること」18.2%が続いた。

英語習得のために保護者が必要だと考えることを聞いたところ、小・中学生全体では、「異文化への興味・好奇心」30.4%が最も多く、以下、「間違いを恐れないこと」19.4%、「チャレンジ精神」19.0%が続いた。

この調査は、小・中学校に通う児童・生徒がいる全国の保護者を対象に、6月13日~15日にかけて、インターネット(児童・生徒本人に聞き取り、保護者が回答)で実施した。有効回答数は500人(小学3年~6年生の保護者287人、中学1年~3年生の保護者213人)。

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