2022年8月10日
実社会見据えた汎用スキル育成、Chromebook でできることは他の端末でもできる! / 近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校

近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校
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Chromebook でできることは、他の端末でもできる

石井和宏教諭(ICT教育推進室長 )
GIGAスクール構想による環境整備が浸透する中で、ポイントの一つとなるのが端末選択だろう。タブレットにするか、ノート型PCを選ぶか。あるいはOSはどれにするか。もちろん、それぞれに特色があり何が正解というものではないが、ポイントとなるのは「そのICT導入で何をしたいのか」をきちんと意識することだ。
多くの場合、各校や自治体の課題などに照らしながら、教員の業務負担軽減や授業でのユニークな活用を念頭に、それに適した端末が選ばれる。しかし、少し異なる視点から選定を行ったのが近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校だ。
その理由について同校の石井和宏教諭はこう語る。「Chromebook でできることは、他の端末に変わってもだいたいできますからね。そこが魅力でした」。普通なら「その端末でしかできないこと」を重視したくなりそうなものだが、これにはどのような意図があるのだろうか。
特定の端末や機能・環境に依存しない技術を身に付けさせたい

ASUS Chromebook Detachable CZ1(CZ1000)
Chromebook はMacでもWindowsでもなく、Google 独自の「Chrome OS」を搭載したノート型PC。最大の特長は、各種のアプリケーションやデータファイルなどが、「Google Workspace」と呼ばれるクラウド上で稼働することだ。不要なアプリケーションが初期設定で搭載されていないため、シンプルに使用できることも人気の理由だ。
Google Workspace には、一般的なオフィス系ソフトなどに相当するアプリケーションが一通り揃っている。これらを扱う基本的な技術さえ身に付けていれば、仮にソフトがMicrosoftのWordやExcel、PowerPointなどに変わっても基本的な操作は問題なく扱えるだろう。石井教諭が「Chromebook でできることは、他の端末に変わってもできる」と評価したのはその点だ。
「本校には『人に愛される人、信頼される人、尊敬される人になろう』という校訓があります。これに基づき、ICTにおいても実社会で求められる汎用的なスキルを習得させたい。もっと言えば、ICT機器がなくても別の手段やツールを用いて問題解決できる知恵を身に付けて欲しいのです。それにおいて、タブレットでなければ、あるいはMacやWindowsでなければできない、といった特定の端末や機能・環境に依存した活用は、かえって生徒たちのスキル伸長を妨げます。だから Chromebook を選んだのです」。

校訓に基づいたICT教育で
生徒のスキルを伸ばしている
タブレットではなく、Chromebook のようなノート型を選んだのも同様の理由だ。「ICTに慣れるための入り口として、タブレットの感覚的な操作性は魅力だとは思います。しかしその先の実社会を考えたとき、やはり『作る』『書く』といった作業や技術が求められるわけで、そうするとキーボードは必須です。
個人的にはキーボード一体型の端末でも十分だとは思いますが、プレゼンをするときや、屋外での観察など動的な学習をする際には、(同校が採用している ASUS Chromebook Detachable CZ1(CZ1000) のような)画面とキーボードが着脱可能なデタッチャブルタイプは便利だと思います」。
学校用端末としての隙のなさが魅力の ASUS Chromebook

格納可能なUSIスタイラスペンであれば
紛失の可能性を軽減できる
生徒の教育的メリットはもちろんながら、学校や教員にとっての価値も重視した。「現在、主に私が本校のICT体制構築を担っています。しかし組織としての持続性を考えたとき、後進も育てねばなりません。そのためには、知識やスキルについて『私だけができる、知っている』のではダメで、誰もが理解し利用できるように一般化されていることが重要です。Chromebook の汎用性はその点でも効率的だと思います」。
石井教諭は「タブレットも『教育向き』ではあるが、あまり『学校向き』ではないと感じる」と言う。一方で Chromebook、特に ASUS Chromebook Detachable CZ1(CZ1000) は「学校用端末として隙がない」のだそうだ。

見落としがちなイヤホンジャックも
石井教諭は重視している
例えばタブレットは、構造上どうしても落下などによる破損に弱い。しかも高価だ。端末の購入や修理の費用負担を保護者にお願いする場合、学校としてはそのリスクもできるだけ避けたいところである。同校が採用した「ASUS Chromebook Detachable CZ1(CZ1000)」は、MIL規格準拠で1.2m(同梱のスタンドカバー装着時なら1.5m)からの落下にも耐えられるため、その堅牢性も魅力だった。
続けて「生徒はすぐ付属品をなくすし、壊す」と苦笑いする石井教諭。「USIペンが内蔵できるモデルを選んだのもそのためです。また見落としがちですが、イヤホンジャックが備わっているのも重要ポイントでした。同類の製品でイヤホンジャックが備わっていないモデルもありますが、この部分は意外と利用開始してから気づく点かもしれません。またUSB Type-Cのイヤホンは1,000円を超えることもありますが、3極イヤホンなら100円ショップでも買えますし、学校の購買部での販売もしやすいですからね」。
加えて、機能の多くがクラウド上で動作するため、Google のアカウントでログインしさえすれば、どこにいても異なる端末からでも、それが「自分の端末」となる。「ユビキタス社会の理想って、そういうことだったはずですよね。生徒たちには、手ぶらで出かけて海外の空港のロビーで仕事ができるような人間になって欲しいです」。仮に故障や破損があっても、代替端末に代えればすぐに使えるため、それも「学校向き」だ。

オンライン英会話の授業。ボディゲージを交えながら楽しく外国人と交流。
実社会を見据えた、実用的ICTリテラシーを育てる
こうした Chromebook の特性や環境を活かして同校が力を入れているのが「協働」だ。ノートの配布・回収や共有が瞬時に行える授業支援アプリ「MetaMoJi ClassRoom」と組み合わせて、以前なら個人ワークにしていた課題も、あえてグループによる編集などに挑ませている。「現代は協働力も社会的スキルとして重視されるようになりましたし、こうした学び方ができるのもクラウド社会における教育の力だと思います」と石井教諭。
今後はメタバースに対するリテラシーも育てる計画で、バーチャル空間での生徒作品展示やイベント企画にも挑戦したいと言う。生徒たちのICTスキルを、読み書きと同じレベルの基本的素養にする教育を目指していく。

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