2022年12月9日
遠隔授業の困りごとは減少 最大利点は”反復学習” =関西大学アンケート調査=
関西大学は7日、教育改善やコロナ禍の学生の実態把握等を目的に、学生・教員に対して定期的にアンケート調査を実施した結果を発表した。
2022年度の調査では、「遠隔慣れ」を背景に、遠隔授業の長所(反復学習がしやすい等)をうまく活用することで、対面授業と同等の学習理解度・到達度に達していることがわかった。
「双方向性」や「協働性」などの部分でまだまだ改善の余地はあるものの、遠隔授業での困りごとは大きく減少し、調査開始当初(2020年春)と比較すると、各項目で1/2~1/3程度の値となっている。
同調査を実施した同学教育推進部の山田剛史教授は、これからの大学における教育のポイントとして、「遠隔授業の教育効果として、知識伝達系の基礎授業などで優位性があるといえる。今後は遠隔授業の良さに磨きをかけつつ、対面授業の質を高めるための教育改善が一層求められる。対面の現場でもコロナ禍で蓄積したノウハウやデジタル環境をうまく取り入れていくことが重要」と述べている。
アンケートは9月21日から10月16日までインターネットによる無記名方式で行われた。 学生版の有効回答数は3303件(回答率11.9%)、教員版の有効回答数は159件(回答率47.6%)だった。
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