2023年3月8日
宇部高専、学生がルワンダ共和国でアプリの実証実験に取り組み
宇部工業高等専門学校は6日、内田昊希さん(物質工学科2年)、赤崎百星さん(経営情報学科2年)、末次叶英さん(物質工学科1年)が、「Kosen Open Innovation challenge powered by JICA 2022」に参加し、ルワンダの栄養改善を目指して、アプリの実証に取り組んだことを発表した。
「Kosen Open Innovation challenge powered by JICA 2022」は、高専とJICAが連携して、世界の課題解決を目指す取り組み。各高専の学生が、与えられたテーマに対する課題解決のためのアイデアを練り上げ提案。入賞したチームには、プロトタイプ(試作品)を製作し、それを現地で実証する機会が与えられる。なお、同事業は「第 5 回日本オープンイノベーション大賞内閣総理大臣賞」を受賞している。
同校の学生チームは、「Kosen Open Innovation challenge powered by JICA 2022」において、今年度のテーマの1つであった「スマホアプリで収集するデータを活用した子どもの栄養・健康を改善するアイデア求む」に応募し、見事入賞。ルワンダ共和国で実証実験に取り組む機会を得た。実証実験の決定後には、中尾真尋さん(制御情報工学科4年)もチームに加わり、約3カ月間にわたり具体的なアプリ制作に取り組んだという。
現地で使えるものにするためには、現地の人の意見も重要なことから、製作過程では、1カ月に1~2回のペースで現地の協力企業であるNuMutware社の人とオンライン会議を設け、現地の人と意見交換しながら開発をすすめたという。
1月4~11日には、内田さん、赤崎さん、末次さんが実証のためにルワンダ共和国に渡航。まずは現地の協力企業であるNuMutware社の人やその関係者にアプリを見せ、使い方等を説明した。また、現地で実際に食べられている物を確認するため、ローカルマーケットを視察した。
他にも、トゥンバ高等技術専門学校の教員にもアプリを試用してもらい意見収集を行った。集まった意見は、日本で待機していた中尾さんと連携し、滞在期間中もアプリの改良を重ねたという。
最終日にはJICAルワンダ事務所を訪れ、アプリの説明や今回の渡航で得られた成果等を報告した。
2月9日には、「Kosen Open Innovation challenge powered by JICA」の最終報告会に参加し、得られた成果についてJICAに報告した。今回、現地の人とやり取りしながらものづくりをできたことは、将来ものづくりをする技術者を目指す学生にとって、貴重な経験になったという。
現在、現地で得られた意見を反映してより良いアプリに仕上げるべく、引き続きアプリ製作に取り組んでいる。実際に現地の人に使ってもらい、目的であるルワンダの栄養改善に貢献できるように、関係者と力を合わせて取り組んでいく予定だという。
関連URL
最新ニュース
- AI型教材「キュビナ」、久喜市の教育ダッシュボードへ学習データを連携(2025年1月15日)
- 日本発「10代のデジタルエチケット」プログラム、スウェーデン公立高が導入(2025年1月15日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が埼玉県白岡市で提供開始(2025年1月15日)
- 「教育・学習アプリ」、起動回数は1日平均2.5回 =フラー調べ=(2025年1月15日)
- 岡山大学、「次世代AIと医学の可能性シンポジウム」28日開催(2025年1月15日)
- 兵庫県立大学、高校生&保護者向けのスペシャルコンテンツを公開(2025年1月15日)
- 近畿大学、findの落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」を導入(2025年1月15日)
- セガと筑波大学、「MDA人材育成戦略パートナーシップ協定」を締結(2025年1月15日)
- Hakuhodo DY ONE、「ゼロワングランドスラム2024」日本一の小学生プログラマー決定(2025年1月15日)
- NIJIN、中学教師向けオンラインセミナー「世界を変える教育とは」24日開催(2025年1月15日)