2023年5月9日
ハーモニープラス、「学修成果の可視化とデータ活用の課題」の調査結果を公表
ハーモニープラスは7日、全国の4年制大学・短大・大学院の教職員1009人を対象に実施した、「学修成果の可視化とデータ活用における課題に関する調査」の結果をまとめ、公表した。

それによると、「学修成果の可視化について、今後使いたい、または使う予定の指標」を聞いたところ、「GPA」38.9%が最も多く、以下、「修得単位状況」32.2%、「入試結果」29.7%、「アンケート」28.8%、「就職率」25.7%、「測定していない」24.2%と続いた。
多くの大学が、教学マネジメントの確立に向けて「Ⅲ 学修成果・教育成果の把握・可視化」に取り組んでいるようだが、一方で、「測定していない」も2割を超えており、学修成果・教育成果の把握・可視化への取り組み状況は大学によって異なることが分かった。

学修成果の指標を測定する上での「具体的な課題」について尋ねたところ、「学修成果の活用法」41.3%、「可視化した学修成果の体系化」40.3%、「キャリアとの接続」30.6%、「教職員間の連携」29.9%、「データの妥当性」28.1%が挙げられた。
学修成果を可視化するのは当然のこととして、いかに学生が主体的に学ぶ仕組みを作っていくか、就職につなげる体制を整えるか、教職員間で情報を共有するかが重要な課題として認識されていることが分かった。
回答の中で最も割合の大きかった課題「可視化した学修成果の活用法」について、直接複数の大学に聞いたところ、「学生へのフィードバック」「FD(ファカルティ・ディベロップメント)の考察の材料」「授業・教育改善」などに用いることが多かった。
学生フィードバックについて、「どんなシステム・機能があったら効果的だと思うか」と尋ねたところ、「アンケート結果を全体的と個別にと、自動的にデータ分析してくれる機能」「科目別GPや、個人のGPAや出席率などから、学生への適切な助言を自動的に行ってくれる機能」「学生への半自動フィードバックシステム/機能、及びその効果を自動収集して分析できる機能」が挙げられた。
大学の方針や取り組みに対して、必要なシステム/機能は異なるが、総じて学修成果の可視化には多くのデータを収集し、多面的に分析する必要があるようだ。
一方、「FDの際に考察する材料としてどんな情報を活用しているのか」を尋ねたところ、「授業後のアンケート調査・授業評価や専用サイトの開設で、学生からの授業評価を集める」「教育課題に関する専門家の知見・助言を共有する」「他大学の情報共有に関する実施状況を参考にする」「文科省の指針や調査結果に沿って課題を設定する」が挙げられた。
最も多かったのは、学生に対するアンケート調査・授業評価の実施だったが、その取り組み方は様々。実際にどのような手法で取り組めば効率的・効果的にFDの際に考察できるのかについては、実施前に方向性を定めた上で、決まったやり方で進める必要がある。

また、「現在大学で使用しているシステム」を聞いたところ、「Google系」43.6%が最も多く、以下、「Microsoft系」42.2%、「ポータル」26.8%、「LMS」14.4%、「ポートフォリオ」16.2%、「使用していない」12.8%と続いた。
1割の大学がシステムを未導入の状況ではあるが、全体的な流れとしては教育の現場ではシステムを活用してFDが行われる流れが主流なのが分かる。
この調査は、全国の4年制大学・短大・大学院の教職員を対象に、2022年9月20日~26日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は1009人。このうち、管理職(職員)が40%、教員が40%を占めており、半数以上がプロジェクト推進に携わるであろう立場の職員。
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