2023年7月6日
不登校の経験は21.2%、10代~20代は25.0% =プレマシード調べ=
プレマシードは6月28日、6月3日~5日に実施した不登校に関する調査結果を発表した。
文部科学省が2022年10月に発表した、高校生を除いた小・中学校における不登校の状況によると不登校の児童生徒数は2014年度から9年連続で増加。特に2020年度から2021年度で約5万人急増し約24.5万人となっている。
学習・人間関係に関する環境が大きく変化するなか、全国の10歳~29歳の男女300名、40歳~59歳の男女300名に対し調査を実施した。
それによると、「Q1 あなたが今までに「学校に行きたくない」と思った理由があればお答えください」の問いには、「経験はない」が約3割にとどまる結果となり、約7割が学校に行きたくないと思った経験があることが判明した。理由は「友人関係のトラブル」や「いじめ・いやがらせ」が多く、10代~20代よりも40代~50代が多く回答している。
「Q2 学校に行きたくないと思った経験があると回答した方にお聞きします。その時期をお答えください」の問いには、「中学2年生」が最も多くと44.2%。年代別で比較をすると、10代~20代は「中学2年生」が最も多く48.3%、40~50代は「小学校高学年」が最も多く41.9%と年代で差のある結果となった。
「Q3 あなたは不登校の経験がありますか」の問いには、21.2%が「経験がある」と回答。年代で比較をすると、10代~20代は25.0%、40代~50代は17.3%となり、10代~20代に不登校経験者が多く、その差は7.7ポイント。
「Q4 不登校の経験があると回答した方にお聞きします。その理由をお答えください」の問いには、「Q1」に続き「いじめ・いやがらせ」(48.0%)、「友人関係のトラブル」(43.3%)が多い結果となった。
「Q5 『学校に行きたくない経験がある』もしくは『不登校の経験がある』と回答した方にお聞きします。その際に、相談相手はいましたか」の問いには、「相談相手はいない」が全体では54.0%と過半数を超えたが、10代~20代では40.4%、40代~50代では66.4%となり、10代~20代では相談がしやすい環境になっていると言える。また、「相談相手」についても、40代~50代に比べ、10代~20代が全ての項目で上回る結果となった。
「Q6 『学校に行きたくない経験がある』もしくは『不登校の経験がある』と回答した方にお聞きします。その際に知りたかった情報をお答えください」の問いには、「相談できる場所」44.1%、「学校に通う以外の選択肢」39.7%という結果となった。特に40代~50代が多く回答している。
「Q7 友人関係のトラブルや勉強や体調などの何らかの理由で不登校せざるを得なくなった場合、あなたはその後復学するべきだと思いますか」の問いには、全体では、「復学しなくても良いと思う」25.7%、「どちらかと言えば復学しなくても良いと思う」30.0%という結果となった。
「Q8 前問で回答した理由をお答えください」の問いについて、復学しなくても良いと思う理由には、「勉強が全てではないから。(16歳/女性)」「原因にもよるが、学校の規則に悩むならば別の場所で学ぶのが自然だと思うから。通常の学校以外で学ぶことはできます(27歳/男性)」などの声が寄せられた。一方、復学すべきだと思う理由には、「問題が克服できたら、ゆっくりでも良いので復学して欲しい(27歳/男性)」「自分も、苦しくても学校に行って卒業した経験があって、その経験は人生のプラスにもなっているから。教室でなくてもいいから、人生経験として行って欲しいと思う(28歳/女性)」などの声が寄せられた。
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