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2023年7月25日

SDGsに取り組む保育園、前年比11.7ポイント増の68.3%に=「子ねくとラボ」調べ=

明日香は24日、同社の保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」が、SDGsを知っている全国の現役保育士105人を対象に実施した、「2023年版:保育の現場におけるSDGsへの取り組みに関する実態調査」の結果をまとめ発表した。


それによると、「勤務する保育園では地域貢献や環境保全などSDGsに関係する取り組みを行っているか」と質問したところ、「はい」と回答したのは、2022年(56.6%)に比較して11.7ポイント増の68.3%で、「いいえ」は15.4%だった。


「勤務する保育園では、SDGsに関して学ぶ機会(研修・勉強会など)はあるか」と聞いたところ、「はい」が66.2%、「いいえ」が33.8%だった。前年(2022年)は、「はい」が60.0%で、「いいえ」が33.3%。


「SDGsを保育に取り入れたことで、どのような変化があったか」を尋ねたところ、「非常に良い変化があった」が23.9%、「やや良い変化があった」が46.5%だった。「やや悪い変化があった」1.4%、「非常に悪い変化があった」1.4%、「変化はない」19.7%もあった。


「SDGsを保育に取り入れたことによる良い変化」を聞いたところ、「子どもたちの人格形成や発達に効果があった」が54.0%、「子どもたちの生活習慣(食事など)に変化があった」が50.0%、「保護者との関わりのきっかけとなった」が30.0%だった。

このほか、「子どもたちの間でコミュニケーションの機会が増えた」26.0%、「周辺地域や外部団体との連携につながった」22.0%、「保育士の新規採用に効果があった」14.0%、「職員の離職防止に効果があった」8.0%などもあった。


一方、「SDGsを取り入れる際に課題となったもの」を尋ねたところ、「分かりやすくSDGsについて伝えること」が51.5%、「子どもに興味を持ってもらうこと」が45.5%、「保育士のSDGsについての勉強時間の確保」が30.3%だった。

このほか、「職員の意識にばらつきがあること」や「年齢ごとにどこまで取り組めるか」など39の自由回答も寄せられた。


また、「今後どのような効果を目的に、SDGsの取り組みを進めていくつもりか」を聞いたところ、「子どもたちの成長・発達への効果」が59.2%、「保護者・利用者への園の魅力向上」が39.4%、「地域や自治体に向けた社会貢献度のアピール」が33.8%、「園内全体のコミュニケーションレベルの向上」が25.4%、「保育士の仕事への満足度向上による離職率の低下」が22.5%だった。


「SDGsに関する取り組みを行っている施設・団体に就職したいと思うか」との質問には、「とても思う」が23.1%、「思う」が44.2%で、「あまり思わない」15.4%、「思わない」5.8%との回答もあった。

「SDGsに関する取り組みを行っている施設・団体に就職したい」具体的な理由を尋ねたところ、「意識が高く、社会への貢献ややりがいもありそうだから」や「環境について子どもたちに伝えられるきっかけになるから」など55の自由回答が寄せられた。


また、SDGsに関する取り組みについて、「勤務する保育園が外へ情報発信をして欲しいと思うか」と聞いたところ、「とても思う」が35.2%、「思う」が39.4%で、「あまり思わない」18.3%、「思わない」7.0%の回答もあった。

この調査は、SDGsを知っている全国の現役保育士を対象に、7月6・7日に、インターネットで実施した。有効回答数は105人。

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調査結果の詳細

「子ねくとラボ」

明日香

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