2023年8月14日
IGS、非認知能力を可視化するツール「Ai GROW」が栃木・星の杜中高に有償導入
Institution for a Global Society (IGS)は、生徒の思考・表現・判断力や主体性などといった資質・能力の成長をAIを活用して生徒同士で評価する、同社のツール「Ai GROW」(アイ・グロー)が、栃木県の星の杜中学校・高等学校に有償導入されたと発表した。
同校は、レベルの高い大学に入学するための偏差値を伸ばすのではなく、社会の中で活躍できる人材を育てるために、非認知能力を伸ばす教育を実践しているが、非認知能力は従来の知識を測るテストでは測ることが困難なため、今回、非認知能力を中心とした様々な能力を客観的に測れる「Ai GROW」を導入することにした。
同校では、非認知能力の伸長を可視化することで、生徒が自らを理解し、客観的に自己に向き合うことで、自身の様々な活動につなげていくことを目指している。また、可視化した数値を分析することで、学級・学年運営や学校行事の改善にもつなげていく予定。
具体的には、「Ai GROW」による非認知能力の測定を定点観測していくことで、①自己探究を通じて、自身のキャリアを考えていく機会の設定、②総合型選抜での自己理解のための活用、③個人面談や3者面談などの際のフィードバック資料、④保護者や学校のステークホルダーに向けた活動の振り返り、⑤学校説明会やオープンスクールでの教育実践のエビデンス―といった活動に取り組んでいく。
「Ai GROW」は、2019年4月にリリースされ、国内外の小・中・高校300校以上が導入。栃木県では今回が初の事例で、導入はこれで全国42都道府県になる。
「Ai GROW」は、生徒の自己評価に加えて、生徒同士が評価をする「相互評価」の方法を採用。人が人を評価するうえで生じやすい、忖度や性格の甘辛などの不要な評価の偏りをAIが補正することで、非認知能力を含む25種類もの能力を、公正に可視化できる。
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