2023年10月16日
モリサワ×武蔵野美大学、「発達性ディスレクシアのフォント環境」について共同研究
モリサワと武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所は、「初等・中等教育機関を対象とした個別最適な情報取得ができるフォント環境(レイアウト環境)が整う世界の検証」について、産学共同で研究を行う。
同研究は、文字文化の保全・発展に資する活動を支援する「森澤信夫記念財団」の協賛を受け、同大造形構想学部クリエイティブイノベーション学科/大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースを中心とした教員、大学院生、学部生、および他大学の研究者や同社のメンバーが共同で実施。また、東京工業大学野原研究室とコンセントの協力も得る。
近年、「発達性ディスレクシア」を含む児童・生徒の学習環境の改善などが話題になっているが、客観的な測定が難しいディスレクシアは、そもそも認識されないケースも多く、また、教員や学校側でも課題への理解が進んでいない現状が見受けられる。
ディスレクシアは、知能の発達に遅れがないものの、文字を素早く、正しく読むことに困難のある学習障がいの症状の1つで、英語圏では人口の10〜15%、日本語話者の場合は5〜8%がディスレクシアであるといわれている。
そこで今回の共同研究では、対象者を初等・中等教育機関(主に小中学生)にして、フォントだけでなく、対象者をとりまく「すべての文字」について考え、文字の読み書きに困難を抱える児童・生徒への配慮を社会が正しく用意するために、教育現場の課題を明確にする基礎研究(ソリューションを作る前の段階)を行う。
小中学校の教員にインタビューを行い分析することで、教員の意識だけでなく、教員の環境によって起こっている現象を明らかにするとともに、教育現場の課題解決のための方向性を、教員の意識、体制への働きかけ、保護者の意識などの観点を中心に明らかにする。
関連URL
最新ニュース
- 2025年度(令和7年度)大学入学共通テスト 問題・回答速報・解説サイト情報サイト情報(ベネッセ/駿台・東進・河合塾・朝日新聞・中日進学ナビ)(2025年1月11日)
- 教育ネット、徳島県立全学校に「おたすけ学校AI」を実証導入(2025年1月10日)
- コドモン、岩手県奥州市の保育所7施設にICTサービス「CoDMON」導入(2025年1月10日)
- 約4割の学生が「5社以上」のインターンシップなどに参加 =学情調べ=(2025年1月10日)
- タイパ・コスパの高い「オンライン学習塾」が共働き家庭の支えに =オンライン指導塾そら塾調べ=(2025年1月10日)
- 受験は親にとっても大きな挑戦、受験生の負担を気遣う親が行う「見えない応援」とは =ジョンソン調べ=(2025年1月10日)
- リスキリング支援サービス「Reskilling Camp」、企業におけるリスキリング施策の実態調査(2025年1月10日)
- 社会構想大学院大学、「教育CIO養成課程」を2月に開講 ICTを活用した教育改革のリーダーを育成(2025年1月10日)
- アイディア高等学院、「個性に合わせた能力向上」をめざした教育を開始(2025年1月10日)
- 三信電気、日建学院の出席確認システムに顔認証の仕組みを導入(2025年1月10日)