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2023年12月4日

東洋大×富士通×尼崎市、生成AIと犯罪心理学を融合「特殊詐欺未然防止訓練AIツール」開発

東洋大学は11月30日、尼崎市、富士通との共同研究により、犯罪心理学と生成AIを融合した特殊詐欺未然防止訓練AIツールの開発を発表した。

3者は、被害者側に共通的に生じる心理状態などの内面の変化に着目して、多様な詐欺手口に汎用的に適用可能な特殊詐欺未然防止技術の共同研究において、生成AIで電話による特殊詐欺の手口を再現するAIトレーナーと、リアリティのある会話形式で訓練ができる特殊詐欺防止訓練AIツールを開発。

これまで、特殊詐欺被害の防止対策としては、自治体や警察による講習会などの方法が一般的だったが、高齢者が実際に詐欺の手口を体験する訓練はなく、防止対策に最新の手口を迅速に反映させるのが難しいといった側面があった。

そこで、犯罪心理学の知見をもとに明らかにした特殊詐欺の骨組みと、生成AIを融合するコンバージングテクノロジーにより、最新の手口を含む電話での様々な特殊詐欺を再現できるAIトレーナーを開発。これにより、同訓練AIツールでAIトレーナーとの会話形式による最新の手口の体験が可能となり、高齢者は自身の防犯意識を高めたり、実感に基づく対策を打てたりすることができるようになる。

同訓練AIツールで、訓練中の高齢者の内面の変化をもとに騙されやすさを訓練結果としてフィードバックすることで、還付金詐欺や架空料金請求詐欺などの多岐に渡る特殊詐欺に対する防犯意識の向上に貢献するとしている。

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