2024年3月4日
チャレンジできる・変化し続ける問題集、福島の小中学校にみる「すららドリル」活用 /相馬市立中村第二小学校・古殿町立古殿中学校
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ふくしま「未来の教室」実証事業の実践協力校として2021年度から3年にわたりICTを利用した授業研究に取り組んでいる相馬市立中村第二小学校(福島県相馬市)と古殿町立古殿中学校(福島県石川郡古殿町)。両校はいずれもAI搭載のアダプティブラーニング教材「すららドリル」を導入している。その具体的な活用法や導入してからの変化など、各校の教諭と生徒の声を紹介する。
【相馬市立中村第二小学校】
授業内で単元ごとに課題を配布できる使いやすさ
相馬市の東部、太平洋を望む高台に位置する相馬市立中村第二小学校。同校の宮﨑侑也教諭は「すららドリル」の導入時、「どう使えばよいか最初は不安が大きかった」と話す。
手始めに、算数を担当していた小学4年生に単元の振り返りとして、また学習の定着を目的として「すららドリル」を利用。その後、社会科と理科にも活用を広げていった。社会科と理科は単元ごとに学習できるユニットで課題を配布できるためとても使いやすいという。
社会科の単元の振り返りに活用
現在は主に社会科の単元の振り返りに「すららドリル」を活用する機会が多いという。「全員で進む時間もありますが、中には自分で先に進んでいく生徒もいます。自ら人物や建物、世界遺産などを調べたり、『すららドリル』からユニットを選んで復習したりする生徒もいます」。
活用のポイントについて、「まずは単元の終わりに学習の振り返りとして『すららドリル』を時間いっぱい取り組ませてあげる。その後に、毎時間の最後5分とするのか、単元の中ほどまでの振り返りとするのか、単元の最後にまとまった時間を取るのか。使っているうちに教員の思いが出てくるのではないかと思います」と語る。「すららドリル」を使うようになって授業の進め方の選択肢が増えたという。
チャレンジの環境を「すららドリル」が与えてくれる
「すららドリル」は教員が課題を配信できるほか、子どもたちに委ねることができる良さもある。
これまではプリントなどを準備していたが、「すららドリル」があれば、前述のとおり生徒は自分の意志で問題を選んで取り組むことができる。学習が定着している生徒や進度が早い生徒にとっては「学びの上限が解放」され、「チャレンジできる環境を『すららドリル』によって与えてもらっていると思う」と宮﨑教諭。
一人での学習が難しい生徒にとっても、友だちや教員と一緒に「すららドリル」に取り組んでみようと前向きになれる良さがあり、一歩も二歩も進んでいける力を与えてもらっていると感じるという。
「生徒の表情が生き生きしている。友だちと『どうやって解くの?』と話したり、一人で黙々と解いたり。これまで私が授業で解説している時にはあまり見られなかった表情かもしれません」。委ねることで生徒にのびのびした変化が生まれ、学びが充実している様子だという。
「学びやすさを感じる『すららドリル』」
「『すららドリル』は問題を解いた後の解説がわかりやすい」と話す小学6年生のAさん。不正解だったとしても解説を活かして次の問題に臨むことができ、また同じような問題が出題された時に学びやすいのだという。
授業の振り返りで活用する際には、「ここができないな、ここはできるんだな」と自分で理解の確認ができることも便利。教科では、答えが明確な理科や算数が好きだという。「『すららドリル』はみんなで問題を解くことも可能ですし、友だちと一緒に一つの問題に向き合って話し合いつつ、正解を導けるところが好きですね」と語る。
8割以上の生徒が「楽しい」と回答
すららネットが実施した中村第二小学校の生徒へのアンケートによると、「普段の『すららドリル』での勉強は楽しいですか?」の問いに83%の生徒が「楽しい」「どちらかと言えば楽しい」と回答している。
「『すららドリル』の問題は、自分にとってちょうどいい難しさだと思いますか?」には72%の生徒が難易度はちょうどいいとし、「これからも『すららドリル』を使って勉強をしたいと思いますか?」の問いには75%の生徒が活用したいと回答。多くの生徒が好感を持っていることが覗える。
【古殿町立古殿中学校】
個別最適に「活用しがい」を実感
福島県の南東、山間にある町で1つだけの中学校である古殿町立古殿中学校。
同校の砂子田就夫教頭は、「すららドリル」の初見の印象を「紙媒体と質や量がどのように違うか大変興味を持った」と振り返る。生徒全員が同じ問題を解いていく紙媒体に対し、「すららドリル」は解き進めるにしたがって個人のレベルに合った問題に変わっていくことに「活用のしがい」を感じたという。同校ではまず土日の「週末課題」において「すららドリル」の活用を開始した。
「週末課題」で2教科ずつ計画的に取り組む
毎週末に2教科ずつ宿題として継続しているという「週末課題」。学校で計画を立て、「すららドリル」を活用して該当する各教科担任の教員が問題を設定している。学級担任の教員と端末上で内容を確認し、週明けには学級担任が宿題をチェック。課題を終えていない生徒には休み時間などに取り組むよう声掛けを行っている。
「すららドリル」導入以前の「週末課題」は、教科の宿題ではなく生徒による自主学習だった。生徒任せになることもあり内容や時間にばらつきが生じていたが、現在では各教科30分で1時間程度の内容に設定した取り組みになっている。
“変化し続ける問題集”で学力向上に成果
正答率によって問題の難易度が変化する「すららドリル」を砂子田教頭は高く評価する。「同じ問題を繰り返し解くのではなく、同じような内容でもレベルが違ったり問いかけ方が違ったり、いろいろな視点で問題を解けることが生徒の学力向上に繋がると考えています。『すららドリル』は“変化し続ける問題集“。生徒には常に新鮮味があるように思います」。
「すららドリル」により問題演習のバリエーションが増えた。また、授業で学んだ内容をすぐに出題できたり、自習時間に生徒が自ら「すららドリル」で問題に取り組む姿が見られたりするなど学校全体でさまざまに変化が表れた。問題演習を多くしたいと望む生徒にとても好評だという。砂子田教頭は、担当する中学2年生の学力が各教科とも少しずつ向上しており「すららドリル」がその一端を担っているようだと分析する。
<中学2年生コメント>
「文武両道、得意な数学は負けられない」
中学2年生のBさんは、「すららドリル」は解答後すぐ答え合わせできるところがいいと話す。また、全国の学校の平均などがわかるため自分の目安になり、平均点を上回ったり平均時間より早く解けたりすると学びのモチベーションに繋がるという。宿題のユニットが早めに解き終われば、その他に自ら問題を見つけて取り組むこともある。「『すららドリル』を使って友だちと教え合ったり、どちらが計算を速く解けるか勝負したり。数学は得意なので負けられません(笑)」。部活や駅伝の練習で忙しい日々だが空き時間などで取り組めるのもいいところ。「すららドリル」で文武両道を目指している。
7割以上の教員が「効果的」と回答
両校の教員へのアンケートでは、「『すららドリル』での学習は効果的だと感じましたか?」の問いに73%の教員が効果的だと回答した。理由には「個別最適化が図れる」「設定が容易」「単語や用語の反復練習に効果的」などの声が寄せられ、生徒の学びにも教員の業務軽減にも一定の効果を発揮していることがわかる。
授業での振り返りや週末の家庭学習など、それぞれに活用が進んでいる両校。個別最適なペースで、内容で、学びの変革はまだまだ発展を遂げていきそうだ。
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