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2024年6月28日

加速キッチン、日本人初 女子高校生チームの国際素粒子実験がスイス・CERNで採択

加速キッチンは26日、加速器施設CERN(スイス)での高校生素粒子実験提案で、同社がサポートした日本の女子高校生チーム「Sakura Particles」が日本人として初めて採択されたことを発表した。

9月から2週間かけてスイス・ジュネーブで実験を行う。

Sakura Particlesの高校生と大学院生コーチ

スイス・ジュネーブにある世界最大の加速器施設CERNで行うBeamline for Schoolsでは世界中から毎年高校生の素粒子実験提案を受け付けており、日本の高校生グループSakura Particlesは過去最高の461件の中から見事に選ばれた。日本の中高生が大型加速器施設で素粒子実験を行うのは初めての快挙。

Sakura Particlesは女子学院高等学校、埼玉県立川越女子高等学校、大阪府立北野高等学校、神奈川県立川和高等学校、順天高等学校の5つの高校の高校生によって結成されたチームで、加速キッチンの素粒子探究支援のもと、1年間かけて素粒子検出器の開発を進めてきた。

検出器を製作するメンバー

開発したのは「手作りの宇宙線イメージング検出器」。宇宙から降り注ぐ高エネルギーのミュー粒子を使って地球上の大型構造物の内部を透視する技術「ミュオグラフィ」への応用を目標にしている。

こうしたイメージング検出器は一般的に大型で高価だが、高校生チームは独自の工夫でミュー粒子の軌跡を測定する手作り検出器の開発に成功。さらに、3月に高校生としては史上初めて高エネルギー加速器研究機構のフォトンファクトリーで光速の電子ビームを用いてテストを行い、その性能を実証した。これらの成果が国際的に認められ、今回の採択となった。

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