2024年7月16日
学校のトイレ、「老朽化対策」や「バリアフリー整備」が急務=「学校のトイレ研究会」調べ=
TOTOなどトイレ関連6社による研究活動組織「学校のトイレ研究会」は、全国99自治体を対象に実施した、「学校のトイレに関する2023年度全国自治体アンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、新しい時代の学びを支える安全・安心な教育環境の実現のために「今後改善が必要と思われること」について聞いたところ、最も多かったのは「老朽化対策」85%で、以下、「バリアフリートイレの整備」58%、「トイレの洋式化・乾式化」57%などが続いた。
「老朽化対策」とあわせて「トイレの改善」が上位にきており、また、「スロープ・エレベーターの整備」「避難所としての防災機能強化」もそれぞれ56%、53%の回答があり、インクルーシブ教育や災害対策にも配慮したバリアフリー対策が重要視されていることが分かった。
「児童・生徒用トイレの洋式化の今後の方針」については、「すべて洋式化」53%と「おおむね洋式化」38%が合わせて90%を超えていた。2023年9月に文科省が公表した調査結果では、全国の公立小中学校施設のトイレにおける洋便器の割合は68.3%で、前回の同省調査(2020年実施)から11.3ポイント向上し、洋式化の整備は着々と進んでいる。
「バリアフリートイレの設置場所」について尋ねたところ、最も多かったのは「校舎の1フロアのみ」45%で、以下、「体育館に設置」26%、「校舎の各階に設置」18%、「ほとんど設置していない」10%と続き、複数箇所への設置はまだ少なかった。
また、「性的マイノリティや異性の支援が必要な児童への対応として、男女共用トイレは必要か」と質問したところ、最も多かったのは「どちらかというと必要」63%(「必要」34%と「どちらかというと必要」29%の合計)との回答で、「どちらかというと不要」は5%だった。
このアンケート調査は、全国1787自治体の教育委員会を対象に、2023年9月~11月にかけてインターネットで実施した。有効回答数は99自治体(回答率5.5%)。
関連URL
最新ニュース
- 20代の「仕事と学歴」に対する意識調査 =Personal調べ=(2024年11月21日)
- 共働き家庭の子どもの教育、「母親主導」51.4%、「夫婦共同」33.5%、「父親主導」13.9%=明光義塾調べ=(2024年11月21日)
- マイナビ、高校生向け探究学習サイト「Locus」を全国の高校へ4月から無償提供(2024年11月21日)
- チエル、全日本教育工学研究協議会全国大会(JAET)東京都港区大会に出展(2024年11月21日)
- 明治学院大学、生成AIで個人の「顔表情からの感情推定」を可能に 学生グループが受賞(2024年11月21日)
- 高度人材育成機構、「DX認定企業調査報告書 2024年版」公開(2024年11月21日)
- ISEN、「令和5年度学校・教育機関における個人情報漏えい事故の発生状況」調査報告書を公表(2024年11月21日)
- プログラミング教育「HALLO」、年長~中学生対象の「冬期講習会」を開催(2024年11月21日)
- CKCネットワーク、「出席扱い制度オンライン説明会」12月に開催(2024年11月21日)
- ワオ高校、通信制高校で海外を目指す 海外大学進学セミナー 23日オンライン開催(2024年11月21日)