2024年10月10日
nucwatt、「高校時代にやっておくとよいことランキング」アンケート調査を公開
nucwattは8日、「高校時代にやっておくとよいことに関する調査」の結果を公開した。
25個の選択肢の中から該当する上位3つを選択してもらったところ、1位は「好きなことを見つけて取り組む」110名、次いで「心から叶えたいと思う夢を持つ」92名、「友人や知り合いとの関係性を深める」88名が上位にランクインし、大学生や社会人が自己実現や人間関係の充実を強く求めていることが窺える結果となった。
ランキング1〜5位の詳細
<1位:好きなことを見つけて取り組む>
●自分の時間を自由に使うことができる瞬間が一番多いのは学生のうちだと思う。少しでも好きだと思うことは思いっきり時間を使って取り組んでみた方がいい。(大学生・男性)
●少しでも興味を持ったことに取り組んでみると将来の仕事につながると思う。結局キャリアはこの連続だと思う。(社会人30代・女性)
●自分が夢中になれるものを何か一つでも見つけることができると高校生活が充実したものになると思う。(社会人20代・女性)
●なぜ勉強するのか、どんな仕事に就くべきかについて、自分の好きなことに思いっきり取り組んだ後に考えると、とても有意義な答えが出ると思う。(社会人30代・男性)
高校時代に好きなことを見つけて取り組むことができると、高校生活が充実するだけでなく、将来の仕事やキャリアについて考えるうえでも大いに役立つという声が多数見受けられた。
「自分の気持ちに目を向けて、好きなことをできるだけ早く見つけて取り組んでみる」、「少しでも興味を持ったらまずはやってみる」という精神がとても大事という声が多く見受けられた。
<2位:心から叶えたいと思う夢を持つ>
●高校時代に将来のことを考えずに大学受験をしたものの、入学後に燃え尽き症候群みたいな感じになってしまった。就活でも自分の気持ちが分からないまま進めてしまい後悔している。(社会人30代・女性)
●高校の時に夢がなく、いつか何かやりたいことが出てくるだろうと思っていたが、結局見つからずに今は事務の仕事をしている。もっと早いうちにやりたいことや夢を見つけていたら人生変わっていたと思う。(社会人20代・女性)
●自分が本当にしたいことやなりたい自分がある人とそうでない人とでは、モチベーションに雲泥の差がある。(社会人30代・男性)
●高校生のうちになりたいものややりたい仕事を見つけないと、大学に入ってからも結局だらだらしてしまい、適当な就職するという流れになるケースが周りで多いと思う。(社会人20代・男性)
高校時代に「心から叶えたい夢」や「なりたい自分」を持つことが、その後の進路選択や職業選択において重要であることが見て取れる。
夢があれば、学校での勉強や受験、進学後の活動のモチベーションが高まり、自分の目標に向けて努力しやすくなる一方で、夢や目標がないと結果的に燃え尽き症候群に陥ったり、やりたいことが見つからずに無気力なまま惰性で進路を選択してしまう可能性が高いことが分かる。
<3位:友人や知り合いとの関係性を深める>
●社会人になると仕事や家庭、育児などで忙しくなって友人との時間が少なくなる。そんな中でも付き合い続けられる関係の友人がいると何かあった時に心強い。(社会人20代・女性)
●高校生活はその時にしか味わうことのできない青春。その時に色んなことを分かち合える友達がいると卒業した後も思い出として心に残ると思う。(大学生・男性)
●社会人になり本当の友達がいない人を目にします。良い関係の友達がいるだけで社会人になってから困難があっても乗り越えられたりするもの。(社会人30代・男性)
●私は恋愛を優先したあまり、高校で友達と十分に遊ぶことができずに今後悔している。高校時代に親友といえる深い関係性の友達ができると一生物だと思う。(社会人20代・女性)
高校時代に友人や知り合いとの関係性を深めることが、その後の人生で大きな支えになるという声が多くあった。
青春時代の友情は、社会人になって忙しくなった時に心の支えとなり、困難な状況でも安心感や心強さを与えてくれるという人も。
また、恋愛や勉強に偏りすぎず、友人と分かち合い深い絆を築くことが、卒業後も長く続く大切な財産となるという意見もあった。
<4位:具体的な目標を設定する>
●目標がなければ行動があいまいになって結果も出ない。自分は高校時代に勉強で明確な目標を立てて努力し結果を出す経験があって、それが社会にでてかなり活きている。(社会人30代・男性)
●理系の学部に進学したものの、その後弁護士になりたいと思ったことで、学部の勉強と法律の勉強の両方をする必要があり、労力もお金も大変だった。もっと早い段階で自分の人生をよく考えて目指すものを決めておけばよかったと思う。(社会人20代・男性)
●高校生の時に与えられたことだけこなす生き方をしていて、専門学校を卒業した後、結局色々中途半端でニートになった。もう一度高校生に戻れるなら、具体的に将来を見据えて目標を立てて何かに取り組む。(社会人20代・女性)
●親のいいなりやなんとなくで受験して失敗した。自分の時間を大切にするためにも、自分で調べて考えて目標を設定して取り組むことが大事。(大学院生・女性)
具体的な目標を設定することは、自分の行動に明確な指針をもたらし、努力が成果につながりやすくなる。そして、目標があることで、日々の選択や取り組むべき課題がはっきりし、計画的に行動できるため、結果的に目標達成への道筋が明確になるという意見が多くあった。
一方で、目標を持たずに漠然と過ごしたことで、行動が曖昧になり、後悔や挫折を経験してしまったという人もいた。
早い段階で目標を設定し、それに向かって主体的に取り組むことが、将来の可能性を広げる大切なステップになりそう。
<5位:部活に打ち込む>
●高校時代の部活が社会人になってからの話のネタになったり、人脈を広げるきっかけになっている。社会人になってからの楽しみの一つにもなっている。(社会人30代・男性)
●大学や社会人になってもサークルや同好会はあるが、最も夢中になれるのは高校の部活だと思う。やりすぎなくらいのめり込んでいいと思う。(社会人20代・女性)
●部活は強豪校でとても厳しく遊ぶ暇もなかったが、それによって忍耐力や強い精神力が身につき、それが社会人になっても活きている。辛い仕事でもへこたれずに頑張れている。(社会人30代・女性)
●部活をやるやらないは自由だが、部活で上下関係や人間関係を学んでいる人とそうでない人とでは、社会に出てからかなり大きな差になっていると感じる。思い出だけでなく人間形成においても大事。(社会人20代・女性)
高校時代に部活に打ち込むことは、単なる思い出作りにとどまらず、社会に出てからも多方面で役立つ重要な経験となる、という声が多くあった。
また、部活を通じて培った忍耐力や精神力は、厳しい仕事を乗り越える力となり、上下関係や人間関係の学びは社会人生活でのコミュニケーションスキルやリーダーシップに繋がるという意見も。
部活で得た仲間や経験は、社会人になってからの話題作りや人脈形成の土台となり、豊かな人間関係を築くうえでの大きな財産となるケースもあった。
まとめ
今回のアンケート結果では、「好きなことを見つけて取り組む」(110名)、「心から叶えたいと思う夢を持つ」(92名)、「友人や知り合いとの関係性を深める」(88名)が上位にランクインし、大学生や社会人が自己実現や人間関係の充実を強く求めていることがわかった。
一方、インターンシップや仕事関連の項目は比較的少数に留まり、社会経験よりもまずは自己理解や夢の実現を優先する傾向が見られた。これらの結果は、学生が進路選択や人間関係において、まず「自分が何をしたいのか」「どのような存在でありたいのか」を明確にすることを重視していることを示しており、指導者側としては自己理解を深める支援や夢を具体化するためのサポートが求められる。
【調査概要】
調査対象:大学生、大学院生、20代〜30代社会人
調査期間:2024年9月29日~10月7日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:317人(女性212人/男性105人)
回答者の属性:大学生25人、大学院生7人、社会人(20代)67人、社会人(30代)216人
設問:高校時代にやっておいた方がよかったと思うことは?
回答方法:選択式(25個の選択肢の中から該当する上位3つを選択)
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