2025年2月3日
有明高専、半導体人材を育成する「サーキットデザイン教育センター」設置
国立高専機構は1月31日、有明工業高等専門学校(有明高専:福岡県大牟田市)が、半導体人材を育成する、「サーキットデザイン教育センター」(Circuit Design and Education Center/CDEC:シーデック)(仮称)を、2025年度初頭に設置すると発表した。
CDECは、東京大学大学院工学系研究科附属システムデザイン研究センター「System Design Lab」(d.lab)との連携のもと、全国51の国立高専と連携して、日本の半導体産業を支える「半導体技術者」を育成する。
具体的には、EDAソフトウェアの導入や半導体教育プラットフォームの提供、教材開発、インストラクター育成、ICチップ試作環境及び機会の提供など、多岐にわたる教育活動を実施して、高専の半導体教育の質を向上。学生が実践的なスキルを習得して、日本の半導体産業の活性化に貢献できる人材に成長できるようにする。
サーキットデザイン教育では、半導体の基礎から最先端の研究開発まで、幅広い教育を実施。産学連携による実践的な学び、全国の高専との連携による高度な教育、そして子ども向けの早期教育まで、多角的なアプローチで半導体技術者を育成していく。
また、CDECでは、持続可能で安定的な資金基盤を構築するため、「サーキットデザイン教育基金」を設立する。この基金を活用して、EDAソフトウェアの導入、半導体教育プラットフォームサービスの提供、教材開発、インストラクター育成、ICチップ試作環境と機会の提供など、幅広い教育活動を展開していく方針。
【CDECの概要】
①「実績ある教育プログラム」
半導体の歴史から最新のAIチップ開発まで、幅広いテーマを網羅した体系的な教育プログラムを行い、学生を国際的なビジネス環境で活躍できる人材に成長させる
②「産学連携・社会実装教育」
企業と連携して、最先端のEDAツールを用いた回路設計実習や、共同研究プロジェクトを実施。学生は実際に製品開発に関わる経験を積み、社会で求められる問題解決能力を養う③「高専間連携」
全国51の国立高専と連携して、半導体に関する教育リソースを共有し、共同でカリキュラムを開発することで、全国規模で高度な半導体技術者を育成
④「早期教育」
塗り絵やメタバースなど、子どもたちが興味を持ちやすい教材を使って、半導体の基礎知識を楽しく学べる環境をつくって、将来の半導体分野を担う人材育成の土台を築く
⑤「研究開発志向の人材育成」
d.labの前身である、東京大学大規模集積システム設計教育センター(VLSI Design and Education Center:VDEC)の設立理念を継承して、最先端の研究開発を牽引する人材を育成。学生は、教員や企業の研究者と共同で研究を行い、新たな技術開発に挑戦する
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