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2025年4月18日
TOPPANデジタル、学校生活に不安を抱える子どもを早期発見するサービス「まなびのあしあと」を開発
TOPPANホールディングスのグループ会社TOPPANデジタルは17日、学校生活に不安を抱える子どもを早期発見して支援に繋げるサービス「まなびのあしあと」を開発したと発表した。
同サービスは、同社が長年にわたる情報コミュニケーション事業を通じて培ってきた情報加工技術や個人情報管理などのノウハウを活用して、子どもの心身状態の変化や、自治体が保有する様々なデータを連携して実施するもので、4月から、全国の自治体に提供を開始する。価格は、「サービス利用料」1校3万円~/月、「初期構築費」500万円~。
また、同サービスは、福島県会津美里町の小中学校に通う生徒約1200人を対象にした実証を約9カ月間行い、有用性と検知結果に基づく心身ケアの好影響を確認している。
同サービスは、子ども版ポータルに、子どもの興味関心/毎日の気分・体調/睡眠時間/朝ごはんの摂取有無/1日の感想などを、本人に日々入力してもらう。入力内容は、子ども本人が自分の心身状態を確認できるだけでなく、教員版ポータルで連携され、教員が子どもの変化にいち早く気づくこともできる。
また、出欠席/通知表/保健室来室などの教育データや、健診受診日(3カ月・1歳半・3歳)/予防接種/子育て支援記録などの健康福祉データなど、自治体の様々な部署が保有する約100項目のデータを、個人情報保護法に基づき安全に配慮した形で連携。
これらのデータを、愛知教育大学教育科学系・心理講座の鈴木美樹江准教授と、京都大学大学院教育学研究科・教育認知心理学講座の高橋雄介准教授が共同開発した分析手法を使って統計分析し、欠席日数と相関関係の高い項目を子どもの不登校に繋がる要因として抽出する。
さらに、子どもがポータルに入力した心身データと、自治体データから抽出した不登校に繋がる要因を照らし合わせ、学校生活に不安を抱える子どもを正確に検知。子どもの心身状態の乱れを検知した場合は、教員版ポータルでアラート通知が行く仕組みになっており、教員が子どもの心身変化をいち早く把握することができる。
子ども版・教員版のほかに、行政版のポータルも備えており、子どものポータル利用率や相談件数の確認、アンケート閲覧などの管理もできる。
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