2025年4月23日
ランドセルの重さ、平均3.94kgで2年連続減少も小学生の約9割が「重い」と実感=フットマーク調べ=
フットマークは22日、通学にランドセルを利用している全国の小学1~3年生とその保護者1200組を対象に実施した、「ランドセルの重さに関する意識調査」の結果をまとめ発表した。


それによると、ランドセルの平均の重さは4.13kg→3.94kgと2年連続減少した。この調査は今回で4回目だが、教科書を入れた状態でのランドセルの重さの平均が4kgを切ったのは初めて。だが、小学生の約9割(90.4%)が「ランドセルが重いと感じている」と回答したほか、保護者の85.8%も「ランドセルが重すぎるのではないか」と感じていることも分かった。
3kg以上の荷物を背負う小学生は63%で昨年より減少しているものの、ランドセルの重さを理由に「学校に行きたくない」と感じる子どもや、重さ・痛みを訴えるケースも、昨年に比べ増加傾向にある。
2024年からパソコンやタブレット端末に文字や画像を表示して使う「デジタル教科書」が学校現場で本格導入され、現在は紙の教科書との併用が望ましいとされているが、今回の調査でも、タブレットやPCと紙の教科書を併用している子どもは8割を超えており、さらには64.9%が「持ち運んでいる」という結果だった。

荷物の重さに大きく影響しているのが「置き勉」の可否だが、「置き勉」を禁止されている子どもは前回の31.5%から29.6%と減少傾向だが、禁止されていないが、「家庭学習のため」「何となく持って帰ってきている」が62.1%で、過渡期で重さが増す状況になっている中、子どもは忘れ物をしないために、過剰な荷物を入れている傾向が見られた。
カバンの中身については「水筒」が減った一方で、「防犯対策のためのアイテム」が増加。また、ランドセル以外に荷物を持ち運びしている子どもは90.7%で、ランドセルとサブバッグの「2個持ち」が常態化していることも分かった。

「入学後にランドセルの買い替えを検討したことがあるか」との質問には、9.2%の保護者が「ある」と回答。前年の7.6%から120%増えた。その理由については、「カバン自体が重いため」が最も多く、次いで「子どもの身体の負担を減らすため」だった。「買い替えを検討」の数字は年々増加しており、調査開始の2021年と比較すると約3倍に増えている。
一方で、「革製のランドセル以外にナイロン製・ポリエステル製のランドセルがあることを知っている」保護者は64.6%で、前回の55.2%から117%増という結果だった。
この調査は、通学にランドセルを使用している全国の小学1~3年生とその親1200組を対象に、3月12~24日にかけてインターネットで実施した。
関連URL
最新ニュース
- 豊中市、小学校提出書類をデジタル化、教育DXで保護者の負担軽減と事務効率化へ(2025年12月22日)
- 東京都文京区、闇バイトを擬似体験するゲーム「レイの失踪」で区民向け情報リテラシー教育(2025年12月22日)
- 教員の学ぶ機会と生活の保障に関する教職員アンケート結果を公開 =School Voice Project調べ=(2025年12月22日)
- 中高生の学習スタイル、約6割が「オンラインでつながる仲間の存在が受験勉強の支えになる」 =ベネッセコーポレーション調べ=(2025年12月22日)
- 家庭学習で「デジタルデバイス上への手書き」を行う中高生は約3割 =コクヨ調べ=(2025年12月22日)
- 大学受験期のクリスマス、6割以上が「特別なことは何もしなかった」 =Studyplusトレンド研究所調べ=(2025年12月22日)
- 子どものスマホ利用 約半数の家庭が「ルールを決めていない」=LINEヤフー調べ=(2025年12月22日)
- 受験期に親が抱えるプレッシャー、子どもの成績より体調管理や金銭面の不安が上回る =明光義塾調べ=(2025年12月22日)
- Biz Hits、文系出身者に聞いた「文系におすすめの職業」ランキング(2025年12月22日)
- 英語を使う業務歴3年以上のビジネスパーソンの英語学習方法は「AI英語学習アプリ」=アイキューブ調べ=(2025年12月22日)











