2025年5月12日
約8割が生成AIに「フェイク情報」「著作権侵害」などの懸念を抱いている =ゼクノ調べ=
ゼクノは8日、 314名を対象に実施した生成AIに関するアンケートの結果を発表した。

それによると、回答者の約8割が生成AIに対して「フェイク情報」や「著作権侵害」などの懸念を抱いていることがわかり、生成AIがもたらす倫理的・法的リスクに対する意識の高さが浮き彫りとなった。今後、利用ガイドラインの整備や教育の重要性がさらに高まることが予想される。

「生成AI」という言葉自体の認知率は高く、約92%の人が「知っている」と回答。既に一般層にも用語が浸透していることが確認できた。

「生成AIを使ったことがある」と答えた人が過半数を占め、実際の利用経験者が多い結果となった。関心が実際の利用に結びついている状況。

使ったことがある生成AIは、「ChatGPT」の利用率が最も高く、次いで「Gemini(旧Bard)」となった。日本国内でもChatGPTの浸透が突出していることが確認できた。

生成AIを使う目的は、「文章作成」「アイデア出し」といったクリエイティブ用途がトップ。情報収集や要約用途も一定数見られ、生成AIが情報処理の補助ツールとして活用されている様子が伺える。

生成AIを使ってみた感想では、約7割の人が生成AIに満足していることがわかった。一方で、正確性や使いこなしの難しさへの不安も見受けられ、今後の課題として注目される。
生成AIに対して感じているメリットでは、「作業時間の短縮」「新しいアイデアの発見」「情報収集の効率化」など、業務効率化と創造性支援のメリットが多く挙げられた。特に文章作成における時短効果が強調されている。
生成AIに対して感じている不満やデメリットでは、「誤情報が含まれる」「答えが曖昧なことがある」「日本語の精度にばらつき」などが目立った。期待値が高い分、正確性や信頼性に課題を感じているユーザーが多いと言える。
現在、生成AIを業務や仕事に活用しているかについては、「業務や仕事に活用していない」が多数派を占めた。個人利用は進んでいる一方で、業務活用についてはまだ導入障壁やルール整備が進んでいない現状が伺える。
生成AIの使い方を学ぶ講座やスクールに興味があるについては、「興味がある」が過半数を占め、生成AI活用スキルへの関心の高さが示された。今後、体系的な学習コンテンツへのニーズが高まることが予想される。
どのような形式の生成AI学習に興味があるかについては、「YouTube」や「SNSなどの無料媒体」が特に人気で、手軽にアクセスできる無料の情報源を求める声が目立った。高額な講座やスクールよりも、まずは無料で気軽に学びたいというニーズが強いことが分かる。
週にどれくらい生成AIを利用しているかについては、「週に数回」の回答が最も多く、日常的な利用には至っていない人が多い様子。一方で「毎日使う」ユーザーも一定数おり、利用頻度に二極化が見られた。
生成AIの発展によって仕事が奪われる不安を感じているかについては、「不安を感じる」と答えた人が約半数を占めた。生成AIの進化が労働市場への影響を意識させていることが伺える。
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