2025年6月4日
TOPPAN、高知・香美市の高校で「弁当販売ソリューション」の実証実験開始
TOPPANホールディングスは、同社のグループ会社TOPPANデジタル、高知県香美市、香美市商工会の3者とともに、同市内の高校で、同社が開発した高校生・保護者向け弁当販売ソリューション「きょうべん」を活用して弁当を届ける実証実験を、6月5日~9月30日までの約4カ月間実施する。
同市では、市内の唯一の高校・高知県立山田高校で、2024年に学食が撤退したことから、職員が弁当業者に直接FAXや電話を使って生徒の弁当を取り寄せる手間が発生していた。
そこで今回、同校の生徒の昼食調達をサポートするため、「きょうべん」を活用した実証実験を行うことにした。
併せて、同市では2021年4月から地域電子マネー「kamica」を導入して、地域内の加盟店での購買促進・域内消費を推進しているが、今後さらに利用率アップ・定着化を目指していることから、今回の実証の決済方法として「kamica」を使い、継続的な地域通貨の利用機会も創出する。
「きょうべん」は、生活者主体の情報流通管理プラットフォーム「MyAnchor」を活用し、購買機能(学食など)が無い学校で、共働きなどで忙しい親をサポートするために開発された弁当予約販売ソリューション。高校生・保護者には弁当検索・予約・決済が可能なスマホアプリ、弁当業者には商品管理が可能なWebアプリを用意されている。
また、「親子紐づけ」機能を実装しており、保護者は子どもが選んだ弁当を確認でき、子どもから保護者へ決済リクエストを送ることもできる。
一方、「kamica」は、同市内の加盟店事業者で利用できる、「地域Pay」を活用した地域電子マネーで、同市民にはkamicaカードが全員に配布されている。同市民以外は、スマホのkamicaアプリをインストールすれば利用できる。
実証実験の概要
実証期間:6月5日(木)~9月30日(火)
対象:高知県立山田高校に通う生徒とその保護者、職員(合計約100人)
目的:
・香美市に住む共働き世帯など忙しい家庭の弁当作りの負担軽減
・弁当販売ソリューション「きょうべん」の需要と有用性の確認
・香美市地域電子マネー「kamica」の利用率向上
・「きょうべん」と「kamica」の連携による相乗効果の確認
内容:土佐山田ショッピングセンターが運営する香美市ローカルスーパー「バリュー」が提供する弁当5種の中から、対象者が弁当を事前予約して、「kamica」で決済。当日は学校で弁当の引き取りが可能
実証機関と役割:
・香美市:香美市地域電子マネー「kamica」の発行
・香美市商工会:香美市地域電子マネー「kamica」の加盟店管理やポイント運用など
・TOPPANホールディングス:弁当販売ソリューション「きょうべん」の提供
・TOPPANデジタル:「地域Pay」を活用した「kamica」の提供
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