2025年6月13日
教員の3割以上が業務負担が大きすぎるため「転職したい」と回答 =ドラゴン教育革命調べ=
ドラゴン教育革命は12日、全国の小・中・高校の教員322人を対象に実施した、「教員の生徒指導実態とキャリア観に関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「生徒の指導に自信があるか」と尋ねたところ、51.2%が「ない」と回答、「ある」は48.8%で、教員として教育機関で働く人の半数以上が、生徒の指導に自信がないことが明らかになった。
生徒の指導で、「難しさを感じる点」を聞いたところ、1位「保護者との関係構築・対応」53.7%、2位「生徒の叱り方・注意の仕方」50.3%、3位「生徒のやる気を引き出すこと」43.5%という結果になった。4位以降も回答率30%を超える回答が複数並ぶ形となり、生徒の指導では難しさを感じる点が様々あることが分った。
また、「過去に学んだもので、現在の生徒への指導方法に活かされているもの」を尋ねたところ、1位が「同僚や先輩教員からのアドバイス」72.7%、2位が「教員研修や講習会」44.4%、3位が「教育関連の書籍や資料」39.1%という結果になった。「同僚や先輩教員からのアドバイス」が、現在への生徒への指導方法に活かされていると感じている教員が多いことが判明した。
続いて、「生徒の指導で、特に改善したいと感じるのはどのような点か」を聞いたところ、1位「トラブルや問題行動への対応方法」28.6%、2位「効果的な声かけやコミュニケーションの取り方」17.4%、3位「生徒のモチベーションの上げ方」15.2%という結果だった。多くの教員が生徒の指導で、特に改善したいと感じる点は「トラブルや問題行動への対応方法」であることが明らかになった。
また、「今後のキャリアについて、どのような方向性を希望しているか」を尋ねたところ、1位「教員として長く続けていきたい」50.0%、2位「特に決まっていない」18.6%、3位「教育とは異なる業種・職種に転職したい」17.1%という結果になった。現在、教育機関で教員として働いている人の半数が、「今後も教員を長く続けていきたい」と考えている一方、3割以上の教員が「転職希望」を持っていることが分った。
転職を希望する主な理由については、1位が「担当業務や部活動指導など、業務負担が大きすぎるため」42.0%で、以下、2位「残業や休日出勤が多く、プライベートの時間が取れないため」34.0%、3位が同率(30.0%)で「保護者対応やクレーム対応に強いストレスを感じているため」と「給与や福利厚生が業務量に見合わないと感じているため」だった。業務の多さや労働時間の長さといった業務負荷が、「転職希望」の上位の回答に並ぶ結果となった。
この調査は、公立・私立を問わない全国の小・中・高校の教員(20~50代の男女)を対象に、5月12~15日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は322人。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)



















