2025年7月14日
一人当たり出願校数の減少続く 進学先「早期決定」が主流派に =リクルート進学総研調べ=
リクルートは10日、同社が運営する「リクルート進学総研」が、高校生の進路選択を明らかにするため、進路選択行動の時期やプロセスを中心に、進路選択に際しての情報源、学校主催イベント、出願状況について実施した調査結果の一部を発表した。

それによると、「進学する大学の志望順位と合格した入試方法」については、第一志望校への進学者は68.5%で前回から横ばい。総合型選抜と学校推薦型選抜を合わせた「年内入試」による合格での進学者が53.4%と調査開始以降初めて過半数にのぼった。「年内入試」による進学者は、一般選抜と共通テスト利用入試を合わせた「年明け入試」(44.2%)を9.2ポイント上回り、主流派に。
自身の進路選択に納得しているかを尋ねたところ、合計で87.2%が「そう思う」と回答。特に「年内入試」である総合型・学校推薦型選抜の利用者では91.9%が納得していると回答した。
「2025年4月大学進学者の進路選択行動概況」については、 2022年と比較して、資料請求は0.68校、出願校数は0.30校減。出願校数は2回連続で減少。今年の入学者は「高校2年」時にコロナ禍が収束。3学年累計では、オープンキャンパス参加率が90.3%と、2022年比10.4ポイント上昇。2019年(93.9%)と同水準に戻る。参加校数も2019年と同程度の3.71件まで回復した。
「進学先検討時の重視項目」については、 1位が「学びたい学部・学科・コースがあること」(67.3%)、2位が「校風や雰囲気が良いこと」(31.5%)、3位が「自分の興味や可能性が広げられること」(28.6%)となった。
「進学選択について満足している点・感じた不安や悩み」については、進路選択について、「自分の興味や得意分野にあった進路を選んだ」が72.8%。一方で検討時には「将来やりたいことがわからない」「自分の興味や適性がわからない」が3割前後と多い。これらの2項目は、性別や入試方法による差が小さく、共通した不安・悩みとなっている。
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