2025年7月23日
みんなのコード、小学校女性教員向けプログラミング教育の研修プログラム「SteP」取り組みを公表
みんなのコードは22日、小学校の女性教員向けプログラミング教育の研修プログラム「SteP」(Step by step for teacher’s programming/ステップ)の3年間の取り組みをまとめた報告書「小学校女性教員向けプログラミング教育研修プログラム『SteP』の実践と課題」を公開した。
それによると、これまでの3年間の活動の中で、StePには延べ109人の女性教員が参加し、研修や授業支援、コミュニティ運営を通じて、学び合いを深めてきた。2021年度に実施した1期では、夏季休暇中に2日間の研修を実施し、授業実践や報告会を行ったほか、LINEオープンチャットによる参加者同士のコミュニティも立ち上げた。
2期では、研修・報告会に加えて教材として「micro:bit」(マイクロビット)を提供し、現場での授業実践を後押しした。2024年度に実施した3期では、夏と春の2回に分けて研修を行い、参加者への継続アンケートの実施による実践と課題のまとめに取り組んだ。
SteP1期及び2期を対象としたアンケートでは、女性教員がプログラミング教育に参加しづらい構造的背景の理解、StePを通じて得られた変化や気づき、今後の課題と改善の方向性の整理・可視化に取り組んだ。
その結果、StePの参加者には、すでに公的研修に参加するなど、もともと意欲的な教員が多いことが判明。実際に、アンケート回答者の59.1%がStePに参加するまでの間に公的研修への参加経験があり、また、22.7%は2020年の全面実施前からプログラミング授業に取り組んでいた。
一方で、半数がSteP参加以前にプログラミング授業を実施した経験がなく、経験の有無を問わず参加していたことが伺える。
アンケートによると、SteP参加前は「プログラミングの授業に自信がある」と答えた教員は22.7%だったが、参加後にはその割合が54.5%に増加。また、「積極的に授業を実施したい」と回答した教員も、36.3%から77.2%に増加した。
さらに、プログラミング教育の必修化が決まったときにやりたくないと感じた層の60%は、SteP参加前は積極的に授業を実施したいと感じていなかったが、参加後は0%に減少した。こうした変化から、StePが教員一人ひとりの意識や行動を後押しする取り組みであることが分った。
一方で、3年間のSteP実施で気づいた、女性教員の研修参加を阻む制度的・文化的な壁や心理的な障壁を考察したところ、StePでは、対話を重視した設計を行ったり、参加者が安心して「分からない」と言える雰囲気づくりをしたことで、参加者が対話しながら学んでいく様子が伺えた。
その一方で、業務の多忙や女性に偏った家庭・育児などによる研修参加のハードルの高さ、教室での授業実践の定量的な可視化プログラムの有用性の検証を行う必要があるといった課題も浮き彫りになった。
また、性別を限定したことで教育委員会などの公的機関との連携・協力が得られにくかったこと、オンラインやハイブリッド開催で地域性格差を考慮したものの、リアルなつながりの必要性には応えきれなかったことから、制度として定着させるための仕組みづくりが今後の課題でもあることも分った。
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