2025年11月28日
中学受験、50%以上の子どもが「志望校のレベルに届かないプレッシャー」を経験 =スプリックス調べ=
スプリックスは27日、①中学受験を経験した中学1~3年生とその親103組と、②中学受験を経験していない中学1~3年生とその親94組を対象に実施した、「中学受験に関する調査(2025年)」の結果をまとめ発表した。
今回の調査では、「子どもの問題」「家庭の問題」「学びの環境問題」の3つの観点から課題を整理している。
それによると、まず「子どもの問題」では、50%以上の子どもが「志望校のレベルに届かないプレッシャー」を経験していることが分かったほか、友人関係や趣味の時間の我慢、勉強の目的が達成感や好き・興味よりも「親の期待に応えるため」になり、恒常的なプレッシャーの発散手段がない状況も明らかになった。
受験経験者の子どもに、勉強の目的を聞いたところ、「親をがっかりさせたくない」が半数以上(50.5%)で最も多く、次いで「勉強で努力したり、いい成績をとると親が喜んでくれるのがうれしい」44.7%が続き、勉強そのものの楽しさや自分の達成感よりも親の気持ちを優先していることが分かった。
一方で、「勉強で先生や親の期待に応えるのがストレスに感じるときもある」と回答した子どもが約3人に1人(32.0%)いた。
勉強や成績の介入度を、受験を経験した親と子どもそれぞれに聞いたところ、親は「関与した」が95.1%でトップ、子どもは「もっと関与してほしかった」が50.5%でトップと、親と子で大きな認識のズレが生じているのが分かった。
勉強にまつわる一番つらかったことは「遊ぶ時間がなくなったこと」77.7%が最も多く、中学受験をした子どもは「父親に隠れて友だちと遊ぶ」「受験勉強中に父親に言われた言葉のせいで傷ついている」など、子どもの心に大きな負担を強いていることが判明した。
次に「家庭の問題」として、「中学受験にかける費用」を聞いたところ、最も多かったのは
「200万以上300万円未満」37.9%で、「300万円以上」が27.2%と4人に1人以上いた。平均は239万円。
受験経験者の親が「中学受験を意識し始めた時期」については、子どもが「小学3年生の時」33.0%が最も多かったが、「子どもが未就学児の時」も11.7%と1割以上いた。「小学3年生まで」が61.2%と6割を超えており、親子で早い段階から受験を意識・準備していることが分かった。
また、「学びの環境問題」として、「中学受験生の勉強時間」について聞いたところ、子どもの平均勉強時間は、「平日」3.6時間/日、「休日」5.7時間/日で、受験未経験の子どもに比べ4〜6倍の勉強時間を強いられていることが判明。
休日は、「受験した人」が5.72時間、「受験してない人」が0.93時間で、6.18倍の開きがあった。平日は、「受験した人」が3.58時間、「受験してない人」が0.86時間で4.16倍の開きがあり、中学受験の有無で子どもの勉強時間に大きな差が見られ、子どもは自由な時間の確保が難しい状況にあることが分かった。
受験経験者の子どもに、「受験のために我慢したこと」を尋ねたところ、「友達との遊び」75.7%が最も多く、次いで「ゲーム」68.0%、「TV・YouTube」61.2%と、個人の娯楽が続いた。「習い事」55.3%も半数以上が我慢していた。継続していた語学やスポーツなどを辞めてしまうことで、子どもの「学びの多様性」を阻害したり、好きで継続していたことの挫折に繋がっているのが伺える。
中学受験経験者の親に「後悔していること」を聞いたところ、最も多かったのは「子どもがストレスを抱えた」25.2%で、次いで「習い事を辞めさせてしまった」19.4%という結果になった。
この調査は、1都3県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の①中学受験を経験した中学1~3年生とその親103組と、②中学受験を経験していない中学1~3年生とその親94組を対象に、8月23・24日に、CLT定量調査とインタビュー調査の形で実施した。
同社では、今回の調査をもとに、盲信的な中受信仰について改めて考え、ブラック受験化する受験競争に陥らないために「#中学受験は健全か」プロジェクトを始動し、27日に特設サイトをオープンさせた。
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