2026年3月10日
すららで「学び直し」を支援、効果的な学習サイクルで学習習慣も醸成/札幌山の手高等学校
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西岡学園 札幌山の手高等学校は、北海道札幌市にある私立の共学普通科高校。運動部は全国レベルの実績を持ち、文化系の合唱や吹奏楽も活発。多くのプロ選手やオリンピック選手も輩出している。同校では生徒の基礎学力の向上や学習習慣の定着に2017年からAI教材「すらら」を導入。生徒の「学び直し」を実現した効果的な学習サイクルなど、同校のすらら活用法について話を訊いた。
生徒の「学び直し」と教員の業務負担軽減をきっかけに「すらら」を導入
札幌山の手高等学校では、生徒の目標やニーズに応じて、アカデミックコース、プログレスコース、スポーツ健康コース、未来デザインコースの4コースを設置。2025年度からは昼間定時制も開設し、多様な進路に対応した学校教育を推進している。
2024年度まで教務部長として「すらら」の運用を中心的に担ってきた中鉢雄己彦教諭(理科担当)は、「すらら」導入について「まず、生徒の『学び直し』の支援。そして従来のプリント作成など教員の負担となっていた作業をデジタルで軽減できないかと考えたことがきっかけでした」と語る。現在、1・2年生のスポーツ健康コースおよび未来デザインコースで活用している。
中学までの学習内容に積み残しがある生徒も多いという。生徒用端末のiPadを利用し、現在は主に国語で義務教育相当の内容について基礎力の定着を目的に「すらら」を活用。また、英語では英検対策に利用している。さらに、入試合格者の中学生に対して入学前課題として「すらら」による課題配信も行っている。
国語の「学び直し」をすららで支援、半年の学習サイクルで基礎学力を積み上げる
尾崎翔太教諭(教務部、情報商業科・2年生担当)は、国語での「すらら」活用について説明する。「現状学力の把握に『Beforeテスト』を5月に実施。その後、2週間前後のサイクルで課題を設定し、生徒には各自で学習を進めてもらいます。『Beforeテスト』の出題範囲を含む基礎内容をすららのレクチャーやドリルを活用して、これを約半年かけて学習。最後に学力の確認として『Beforeテスト』と同じ内容の『Afterテスト』を12月に実施しています」。
テスト問題は、文章を読んで択一式で回答する内容を10問程度。その後、配信課題は1~2週間をかけながら90~120分程度で学習できるよう設定している。教員は期日の管理はするが、基本的には生徒自身が空き時間や家庭学習で勉強を進めていくスタイルだという。
「すらら活用の目的の根本にある基礎学力の向上や学習習慣の定着は実現できていると感じます。国語の取り組みでは、すららネットからフィードバックをいただいたBefore・Afterテストの結果比較で、平均得点率の向上や回答時間の短縮を達成した生徒がおよそ50%にのぼりました」と尾崎教諭は話す。
すららネットからは学力に応じた課題やコンテンツなど、きめ細かな支援を受けられたことが良かったという。「今年度は国語の取り組みについて具体的な提案をいただき、スケジュールを相談しながら実行できました。数値で結果が見えてきたことは大きな成果です」。
英検対策にフィットした「すらら」、学習習慣も必然的に実現
同校では英検受検を推進している。藤原環樹教諭(教務部、英語科・1年生担当)は、「英語科では、生徒が中学までに取得した英検級を入学時に把握し、初めから級のレベルに分けて課題を提示しています。英検対策の場合、単に復習ではなく、これからの目標に向けた学習となるため、生徒ごとに学力の伸び幅を実感しやすいのではないかと思います」と話す。
同校では英語が苦手な生徒も多いという。「今までわからなかったことや人に聞けなかったことでも、『すらら』はイチから改めて学べる教材。おかげで『最初から学び直すことができた』と言ってくれる生徒もいて、自己肯定感もとても上がっているようです。 そこが『すらら』のポイントで、活用する意義が見出せるところではないかと思っています」。
授業では教科書を進めていくだけで手一杯になりがち。しかし「すらら」を家庭学習として組み込むことで、生徒にとって適度な学習サイクルを創出できる。授業進度に影響せず、家庭学習はそのまま英検対策となり、それまで授業以外での学習習慣がなかった生徒にも必然的に学習時間を設計できる。「すらら」活用によるこうしたメリットはとても大きいと感じると話す。
「すらら」だからできる教員の連携と指導体制
「すらら」は当初、国数英の3教科で教科の担当教員が主導して取り組む形として進めていたという。英語は英検対策がフィットしたが、他教科では教員の負担がどうしても増えてしまうことで、活用を開始したものの縮小に向かった時期があった。中鉢教諭は、「今回、国語の取り組みは、教科主導ではなく、教務部として進めたことで実現できました。しかし教務部内に国語の教員がいなかったため、内容や進め方などはすららネットのサポートで実現できた部分が大きいと感じています」と振り返る。
また、運用の工夫も取り組み成功の背景にある。藤原教諭は、「私は教務部であり英語科でもあるので、1年生の英語は私が課題を配信していますが、他の教員にも入ってもらい進捗を共有しています。運動部の生徒は大会で忙しい時期もありますが、そのタイミングや個人の学習状況はおそらく体育科や担任教員のほうが把握しやすい。また、私が教科担任で入っていないクラスでは、生徒との距離感や個性が分かりにくいケースもありますので、声かけの仕方や伝え方のさじ加減をわかっている担任教員に進行を任せるなど、すららは教員同士の役割分担や連携を図りながら活用できる教材でもあると感じます」。
他教科でも生徒の理解促進や学習意欲につなげたい
「すらら」導入から約8年。試行錯誤を経て、いま改めて生徒たちの学力向上の成果が見え始めている。中鉢教諭は、今後は基礎学力の底上げを加速させ、5教科や情報科目へも「すらら」活用を広げたいと展望を語る。
尾崎教諭は、自身が担当する情報科目においても「すらら」の特性が役立つと感じているという。ネットワークやセキュリティといった少し難解な概念も、「すらら」のアニメーションや動画による解説が生徒の理解を深めてくれるだろうと期待を寄せている。
藤原教諭は、英語科では現行の活用法を継続しつつ、その上で単に受検のためだけではなく、学習のモチベーションにつなげていきたいと語る。そのツールとして今後も「すらら」が学びの支えになることに期待しているという。
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