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2021年3月26日

神田外語大と東京外国語大、共同開発による動画付き無料ウェブ教材を公開

神田外語大学は25日、東京外国語大学と共同開発による「マレーシア英語会話モジュール」を無料で公開したと発表した。

参考画像(会話文の右の「ページアイコン」にマウスオンすると、マレーシア英語についての解説が表示される)

ウェブ教材「英語会話モジュール」のアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、カナダ英語、アイルランド英語、シンガポール英語、インド英語、フィリピン英語に続く第10弾のモジュールでアジア英語としては第4弾となる。

英語が準公用語的な役割を担うマレーシアでは、特にビジネスや高等教育の専門分野で共通語として広く使われている。同教材では、マレーシア英語の特徴を押さえながら、丁寧な発音と語彙の解説付きで40の会話シーンを紹介。大学レベルの学習者のみならず、社会人や中高生などの一般人のリスニングを強化する教材となっている。

同教材は、神田外語大学と東京外国語大学の研究者の共同開発によるもの。世界で使用されている英語の様々な社会言語学的変異を含んだ会話を通じて、現代英語の多様性を学習することを目的として開発された。同プロジェクトは、2012年から日本学術振興会の科学研究費助成事業の補助金を受け実現しているため、教材は全て無料で公開する。

同教材には40の会話動画があり、前半の20会話(1. 挨拶する~20. 人を紹介する)では、マレーシア特有の語彙や語法を多く含む会話を収録。後半の20会話(21. 感謝する~40. 助言する)では、基本的には他の英語会話モジュールと同じスクリプトで、 部分的に語彙や表現をマレーシア英語のものに変えている。後半部分を活用することで異なる英語変種を同列に置き、特徴を容易に比較できることが、同教材最大の特色。また、字幕と日本語訳に加え、各英語に特徴的な単語、表現、発音、語法、社会的・文化的背景についての説明を見ることもできるという。

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