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2021年6月28日
東洋館出版社、アレックス・べアード著『最先端の教育 世界を変える学び手』を刊行
東洋館出版社は、アレックス・べアード著『最先端の教育 世界を変える学び手』を28日に刊行する。価格は、2530円(税込)。
ICTを使った教育で世界に後れを取ってきた日本で、GIGAスクール構想が始まって1年。児童生徒1人1台ずつタブレット端末等が配られ、個別最適な学びの推進などの教育効果の向上に向けて、教師や保護者の期待が高まっている。
一方で、端末は教室の充電器に「封印」されていたり、子どもが自由に扱えないルールを、教育委員会が定めていたりと、GIGAスクール構想によって、教育格差が広がる逆説的な懸念も報道されている。GIGAスクール構想の根幹を担う、1人1台のPCの確保、それだけでは、困難な時代に立ち向かう教育を実現することはできないという。
同書では、教師の重要性を信じる著者が、最先端の教育現場を巡り、教育の本質を探っていく。イギリスの高等学校の教師だったアレックス・ベアードさんも、21世紀の学習のあるべき姿を模索していた。学級経営がうまくいかない日々が続いていたころ、世界中の教育を見て回ることを決意。
ベアードさんは地球上のあらゆる大陸の学校へ行き、最新の知識を持つ授業者や研究者と出会い、最先端の教育を目にする。シリコンバレーの高度な知識を持った機械から、ソウルの大学受験事情、フィンランドの素晴らしい教師、イギリスで一番頭のいい生徒、ロボットを制作している MIT の教授や、巨大な力と戦う香港の学生など、30カ国以上の様々な教育の変革が起きている現場を見て回ったという。
最先端の教育現場を訪れ、いろいろな試行錯誤に触れ、ベアードさんは、「新たな視点で考える」「能力を高める」「人を思いやる」という3つの共通した発想に気付く。一見当たり前のように思えるこの3つの共通項こそ、新しい時代を生き抜く子どもたちの教育に欠かせないものだとベアードさんは言う。そして辿り着いたのは「私たちは学ぶために生まれてきた(Natural Born Learners)」ということ。
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