2022年8月3日
小学校高学年の就寝時間、「22時台」が約4割、「23時以降」も2割超=パナソニック調べ=
パナソニックは2日、小学生の子どもを持つ20~40代の母親300人を対象に実施した、「子どもの夜更かしに関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、小学生の母親たちに「子どもの就寝時間について感じること」を聞いたところ、「寝る時間が遅いと感じる」と回答した母親が64%にのぼった。
子どもの学年別にみると、小学校低学年(1・2年生)の母親では53%、中学年(3・4年生)では62%、高学年(5・6年生)では77%という結果になっており、学年が上がるにつれて「寝る時間が遅いと感じる」母親が多くなる傾向にあることが分かる。
また、子どもに対して「もっと早く寝てほしいと思う」と答えた母親も、全体の72%にのぼった。
「子どもが平日に寝る時間」を尋ねたところ、低学年では「21時くらい」31%、中学年・高学年では「22時くらい」(中学年27%、高学年23%)がそれぞれ最多だった。
小学校高学年では、「22時半くらい」も16%で、合計すると「22時台」に就寝している割合が約4割(39%)にのぼった。「23時以降」に就寝している高学年も約5人に1人(22%)の割合でいた。
子どもたちの就寝時間については、母親の63%が「自分が子どもだった頃よりも寝る時間が遅いことが多い」と回答。
そこで、母親たちが「子どもと同じ年齢だった頃に寝ていた時間」について聞いたところ、低学年に加え、中学年・高学年の母親の最多回答も「21時」だった(低学年41%、中学年44%、高学年36%)。
母親たちが小学校中学年・高学年だった頃と、現在の子どもたちを比較すると、就寝時間が実に1時間も遅くなっていた。今回の調査をふまえると、現代は、母親たちの時代よりも「夜更かしチルドレン」が多いといえそうだ。
また、「子どもが夜更かしをしているとき、何をしていることが多いか」と尋ねたところ、「TVの視聴」44%、「ネット動画の視聴」32%、「ゲーム」29%の3つが上位にランクイン。子どもの平日の就寝時間が22時以降のグループでは、「ネット動画」47%、「ゲーム」36%の割合が特に高くなる傾向がみられた。
母親たちに、「子どもの夜更かしに対する気持ち」を聞いてみると、「子どもの寝不足が心配になる」59%、「子どもの成長に影響が出ないか心配になる」50%、「子どもが翌日起きれるか心配になる」47%などが上位だった。
また、「子どもが寝ないことに対して、イライラしてしまう」31%、「翌日、子どもを起こすのに労力がかかることを想像して、憂鬱になってしまう」20%、「子どもを寝かせるのに労力がかかり、疲れを感じてしまう」17%など、子どもの夜更かしによって、ネガティブな気持ちになってしまう母親も少なくない。
こうした中で重要になってくるのが、子どもに対して理想的な時間に就寝を促す「睡眠前の環境づくり」だが、今回の調査では、睡眠前の環境づくりを「普段から行っている」母親は4割未満(37%)で、残り6割以上は睡眠前の環境づくりができていなかった。
子どもの平日の就寝時間が22時以降のグループでは、睡眠前の環境づくりを「普段から行っている」のはわずか19%だった。
睡眠前の環境づくりができていない具体的な状況を聞いたところ、「睡眠前の環境づくりを行いたい気持ちはあるが、時間がない・面倒でできていない」21%、「睡眠前の環境づくりを行いたい気持ちはあるが、やり方がわからず、できていない」13%、「睡眠前の環境づくりを行うという発想がなかった」11%などの声が寄せられた。
「子どもの睡眠前の環境づくりに役立つアイテムがあれば、知りたいと思うか」を聞いたところ、84%の母親が「そう思う」と回答。子どもにスムーズに就寝を促すアイテムは、母親たちのニーズが高いようだ。
この調査は、小学生の子どもを持つ全国の20~40代の母親(子どもの学年で均等割付)を対象に、7月6日・7日に、インターネットで実施した。有効回答数は300人。
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