2022年8月3日
AMATELUS、文科省委託事業「ハイブリッド授業/xR教材」の開発・実証結果を公開
AMATELUSと三幸学園は2日、文部科学省委託事業「専修学校における先端技術利活用実証研究」の昨年度における実証研究の結果を報告した。
昨年度、三幸学園は参画機関と連携して360度動画による定点観察、SwipeVideoで撮影した自由視点映像による多様な角度からの観察を組み合わせた学習内容を設計した。スポーツ分野では、フィットネスクラブ内で同時多発的に起こる事象への優先順位を考えさせる内容、保育分野では保育士や園児のさまざまな姿を観察できる内容のオンデマンド教材を開発した。
延べ120人の受講生を対象に開発教材を使った検証授業を行い、eラーニング受講時の集中度計測に加え、HMDを利用した360度動画視聴では視線ログ取得と没入度計測を行った。その結果、アルバイトで実務経験のある生徒の視線は画面の中央を推移し、効率的に視野把握をしていることが分かった。
また実習後アンケートを検証授業の受講群・未受講群と比較した結果、スポーツ分野では自ら動いて観察し利用者の状況把握に努める姿勢が15%以上、保育分野では園児にかける言葉を工夫したり理由を考えたりしながら観察する姿勢が30%以上、未受講群に比べて身についたことが分かったという。
今後は、対面授業と先端映像技術を掛け合わせたハイブリッド授業を設計し、試行検証を行っていく。また、事業終了後にも多様な学校のICT環境に合わせて実践できるよう、パソコンやプロジェクターなど広く普及した機材の活用を想定して学習テンプレートを設計する。
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