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2022年9月8日
ベネッセアートサイト直島、「オンライン対話型鑑賞プログラム」の中高向け実証研究を実施
ベネッセは7日、同社が運営する「ベネッセアートサイト直島」(BASN)が2010年から開発・実践を積み重ねてきた「BASN対話型鑑賞プログラム」(オンライン版)の、中学・高校現場での第1期実証研究の結果を公表した。

同実証研究は、オンラインでのBASN対話型鑑賞の体験を通じて、生徒の変容を客観的に分析・可視化し、学校現場などに提供する「BASNオンライン対話型鑑賞プログラム」の本格的な開発に活かすことを目的に、2022年から開始。
第1期研究は、3月~7月の期間、水都国際中学(大阪)、倉敷商業高校(岡山)、津山東高校(岡山)、修道中学・高校(広島)で実施。
オンラインを利用した対話型鑑賞講座を3回開催(1回45分)し、受講前と受講後の生徒自身の自己評価アンケートを実施。アンケートと各講座での生徒個別発言内容の2観点について検証し、学校帳票・生徒個人帳票を出力した。
その結果、非認知能力を含めた自己評価全体について、受講前の数値と全講座受講後の数値との差分平均値を見た場合、47人中37人(78.7%)で自己評価が向上した。
アンケート項目のうち特に自己評価(5段階評価)が向上した項目は、「興味・関心の広さ」(+0.49ポイント)、「自己理解」(+0.47ポイント)、「やり抜く力(根気)」(+0.39ポイント)など。
見知らぬ作品を注意深く見ること、他者の意見を聞くことで興味・関心の観点が広がったこと、他者との意見との違いから自分の発想・見解などの理解が進んだこと、注意深く作品を見ることでの楽しさを知り、より根気よく見ることに気づいた点などが挙げられる。
「ベネッセアートサイト直島」は、瀬戸内海の直島、豊島、犬島を舞台に、ベネッセと福武財団が展開しているアート活動の総称で、アートを媒介とした地域づくりに30数年にわたって取り組んでいる。
【実証研究の概要】
研究期間:「第1期」3月~7月(終了)
実施校:水都国際中学校(大阪)、倉敷商業高校(岡山)、津山東高校(岡山)、修道中学校・高校(広島)
実施目的:
・対話型鑑賞の技法を使い、対話を通じて非認知能力を高める学びの可能性を検証するための基礎研究
・対話に基づいた学びの価値や効果を客観的に可視化。学習指導要領に基づいたカリキュラムを必要とする学校現場を支援
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