2013年12月13日
NICT/IPv4アドレス枯渇問題を解決する技術の大規模実験に成功
情報通信研究機構(NICT)は11日、富士通、富士通コンピュータテクノロジーズ、北陸先端科学技術大学院大学が、IPv6ネットワークで構成されるデータセンターで、同じIPv4アドレスを異なる機器に割り当て(共有)するソリューション技術の大規模実証実験に成功したと発表した。
実証実験は、2012年6月12日に発表済みの富士通が開発したIPv6ネットワーク上でIPv4アドレスの共有を可能にする技術「SA46T-AS」(*1)を、NICTの大規模ネットワークテストベッド(*2)「StarBED」(*3)上で動作させることに成功したもの。
また、「StarBED」上で「SA46T-AS」を組み込んだ仮想サーバーでも、手動操作と個別の設定をなくした状態で、自動的に大規模展開できたことを確認した。
内容については、広島大学で12月12日から13日に開催する「情報処理学会第6回インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS2013)」で発表する。
(*1)「SA46T-AS」: Stateless Automatic IPv4 over IPv6 Tunneling with IPv4 address sharing。
(*2)テストベット:システム開発において、実際のネットワークに影響を与えないための、実際の運用環境に近づけた試験用プラットフォームの総称。
(*3)「StarBED」:地理的に一カ所に集中設置されているネットワークテストベッドで、
2013年8月現在で1300台以上のPCサーバーを実験専用にNICTが提供。利用者は割り当てを受けたPCサーバーおよびネットワークを独占的に利用できる。自由にOSやアプリケーションをインストールでき、目的とする実験環境全体を構築可能。
問い合わせ先
情報通信研究機構 テストベッド研究開発推進センター 北陸StarBED技術センター
電 話:0761-51-8118
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