2022年12月14日
atama plus、立命館大学が「学部指定単元AI学習プログラム」を取り入れた新AO入試の結果を公表
立命館大学13日は、各学部での学びにとって特に重要な指定単元を学習・修得する「学部指定単元AI学習プログラム」(UNITE Program)を出願要件に取り入れた総合型選抜(AO選抜入学試験)の実施結果と分析内容を公表した。
同大は、atama plusと協働で、2023年度入試(2023年4月入学)から、AI教材「atama+」(アタマプラス)で、重要な指定単元を学習・修得する「学部指定単元AI学習プログラム」を出願要件に取り入れた新AO入試を今年度からスタート。11月2日に合格者37人を発表した。
同入試は、学科試験を実施しない総合型選抜で、大学入学後の学びの質を高めるために重要な基礎学力を、科目の各単元レベルまで細分化し指定したうえで、入学前にしっかり身につけてもらうのが目的。
学部での学びで、特に重要な単元を指定し学習・修得することを出願要件に取り入れた入試、また、AI教材「atama+」を活用した入試は全国初。高校で学んできた科目等の「履修歴」ではなく、指定単元の「修得」を出願資格とすることで、受験生は学ぶ意欲さえあれば、履修歴にかかわらず、誰でもチャレンジできる。
今年度のプログラム受講者は、全国36都道府県から227人と、当初期待の2倍を大きく上回った。通信制やIB校など、普通科(全日制・単位制)以外の高校種別の生徒が全体の12.8%を占めており、履修歴ではなく指定単元の修得を出願資格とすることで、多様な学習背景を持つ生徒に機会を提供できる結果となった。
プログラム受講者のatama+での学習データを分析した結果、修了者の90%は指定単元の修了まで10日以上の継続的な学習を要していた。また、単元ごとに実施される修得認定試験(期間内は何度でも受験可能)を全て1回で合格した受講生はおらず、修了するために何度も取り組む必要があった。
このように修了までに一定の学習を要するプログラムだが、それでも諦めずにチャレンジしようとする受講者の学習意欲の高さも確認できる結果だった。
また、合格者のアンケート結果からは、約3分の1が学習指定科目(今回の指定科目は数学)に苦手意識を持ちながらも、当該学部で学ぶ意欲を持ちチャレンジしていることが分かった。
同入試の選択理由については、「志望学部の学びに数学的素養が必要となることを知り、入学前にしっかり学べる点に魅力を感じたから」、「志望学部に必要な数学の素養を知ったが、商業高校で数学を十分に学べていなかったから」といった声が寄せられ、大学での学びにつながる学習への関心の高さがうかがえた。
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