2023年3月29日
制服のリユース、中高生の8割以上が賛同するも、「利用したい」は約5割=カンコー学生服調べ=
カンコー学生服は28日、毎月最終火曜日に結果を発信している調査レポート「カンコーホームルーム 」Vol.206で、全国の中高生男女1400人を対象に実施した、「中高生の学校制服のリユースに関する意識」の調査データを公開した。
それによると、「学校制服のリユースについての印象」を聞いたところ、「とても良い」(全体41.9%、中学生40.6%、高校生42.2%)、「まあ良い」(全体45.9%、中学生49.1%、高校生44.9%)という状況で、中学・高校生での違いもほぼなく、全体では学校制服のリユースを「良いと思う」との回答が8割を超えた。
だが、学校制服のリユース(再利用)を「利用したい(着たい)と思うか」を尋ねたところ、「利用したい(着たい)」が(全体14.7%、中学生15.3%、高校生14.5%)、「どちらかと言えば、利用したい(着たい)」が(全体35.1%、中学生30.6%、高校生36.4%)で、「利用したい」と回答したのは約5割だった。
なかでも中学生は、「どちらかと言えば、利用したくない(着たくない)」が42.8%で、高校生に比べて多くなる傾向がみられた。
学校制服のリユースを利用したい(着たい)理由については、「お金の節約になるから」「家庭の負担を抑えられる」「捨てないで使うのはいいことだと思うから」などの経済面やエコ意識に関する声が寄せられた。
また、「成長してサイズも変わるので、いろんな人と協力していけたらと思う」「制服はあまり傷まないイメージがあるから」という学校制服が長く着ることができて、耐久性に優れた衣類であることを前提としたリユース利用意向も寄せられた。
一方、学校制服のリユースを利用したくない(着たくない)理由に関しては、「他人の制服は着たくない」「リユースがいい事だとは分かっているけれど、潔癖症が少しあって嫌だから」「少し気持ちが悪い」という衛生面や知らない人が着ていたものへの抵抗感がみられた。
また、「自分の身体のサイズに合わないかもしれないから」「制服は新しい方が気分があがるから」「制服は一生に1度だから新しいものを着たい」という自分の体型に合った自分だけの新しい制服を着たいという回答も寄せられた。
この調査は、全国の中学・高校生男女を対象に、2月にインターネットで実施した。有効回答数は1400人。回答者の内訳は、中学生320人(男子112人、女子208人)、高校生1080人(男子588人、女子492人)。
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