2023年4月3日
小中学生のスマホの管理、保護者の6割以上が「フィルタリングを設定」=「テラコヤプラスby Ameba」調べ=
CyberOwl(サイバーアウル)が運営する総合情報サイト「テラコヤプラスby Ameba」 は、全国の小中学生の保護者619人を対象に実施した、「子どものスマホやタブレットの管理に関するアンケート調査」の結果をまとめ、3月31日付で発表した。
それによると、「子どものスマホやタブレットの端末を上手に管理できていると思うか」を尋ねたところ、最も多かったのは「そう思う」で47.8%、次いで「あまりそう思わない」40.2%だった。
全体的には「そう思う」「とてもそう思う」6.5%が合わせて54.3%、「あまりそう思わない」「まったく思わない」5.5%も合わせて45.7%で、共に半数近かった。
スマホの代表的な管理方法「フィルタリング」の設定について聞いたところ、全体では6割以上(64.3%)が「設定している」と回答。
特に、子どもがスマホを持っていると答えた保護者の6割以上(64.3%)がフィルタリングを「設定している」と回答。「設定していなかったが途中から設定した」3.4%保護者もおり、その中には実際にトラブルなどに巻き込まれたケースもあった。
一方で、「設定していたがやめた」保護者も約1割(10.7%)おり、その理由については、「制限をかけて見られないサイトが多くなり子どもが不満を持っていたから」や、「子どもがネットで検索して勝手に解除した。イタチごっこなのであきらめた」という声が寄せられた。
また、子どものスマホなどを「上手に管理できていると思う保護者」と「できていないと思う保護者」に分けて見たところ、「できていると思う保護者」の間では約7割(69.3%)、「できていないと思う保護者」の間でも約6割(58.3%)がフィルタリング設定をしていた。
フィルタリング以外の対策については、全体では「利用場所の設定」21.6%と、「定期的な話し合い」21.2%がほぼ同率で1位だった。
しかし、子どものスマホなどを上手に管理「できていると思う保護者」の対策は「利用場所の設定」24.7%がトップで、「できていないと思う保護者」の対策は「定期的な家族の話し合い」23.3%だった。
また、「ロックの番号を家族で共有」「閲覧履歴の確認」も、上手に管理できていると思う保護者の方が多く、利用場所の設定や時間など、目で見てもわかる管理方法は有効だと感じている保護者が多いようだ。
ほかにも、「習い事を増やした」り「ほかの趣味を促した」りするなどして利用方法以外で対策を講じたことはあるかを尋ねたところ、約4割(42.5%)の保護者に経験があった。
スマホの利用以外の対策を聞いたところ、最も多かったのは「家族でのコミュニケーション(会話や外出など)を増やした」で、次いで「勉強の習い事を始めたまたは増やした」「アナログな趣味を見つけさせるようにした」といった意見が挙げられた。
また、子どものスマホなどの利用を管理したり注意を促したりすることに疲れを感じたことがあるかを尋ねたところ、約4割(38.8%)が「疲れを感じたことがある」と回答。特に、子どものどのようなスマホ利用の管理で疲れを感じているか尋ねたところ、「YouTube」が最も多く、2番目は「SNS」だった。
「YouTube視聴」に関する悩みは小学生の保護者から、中学生の保護者からは「SNS」に関する悩みが多く寄せられており、スマホ利用に関しても子どもの年代によって保護者の悩みは変化している。
「効果があまりないと思った対策やサポート」について聞いたところ、最も多かったのは「端末を子どもに与える年齢を上げること」20.0%だった。「遅ければ遅いほど心配ごとが減るのでは…」と考えがちだが、実際に子どもにスマホを使わせている保護者は得策とは考えていないようだ。
2番目に多かったのは「ネットトラブルなどのニュースを見せたり共有すること」16.2%で、特に小学生の保護者から多く寄せられており、「見せても子どもは実感が湧かない」と考える一方で、まったく効果を期待していないのではなく、今は分からなくても「いざというときに思い出す抑止力になる」と考えている保護者も一定数いた。
一方、「効果があると思った対策やサポート」については、「何かあったときに保護者に相談しやすい環境をつくること」28.9%と、「家庭で利用方法についてのルールを作り守らせること」28.6%がほぼ同率でそれぞれ約3割を占めた。
この調査は、全国の小学生の保護者を対象に、3月7日~16日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は619人。
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