2023年7月19日
COMPASS、AI教材「Qubena」の学力への影響を大阪・門真市の小中校で検証
COMPASSは18日、大阪・門真市の全市立小学校3・4年生と中学校1年生を対象に実施した、同社の学習eポータル+AI型教材「Qubena」(キュビナ)の活用と学力への影響についての効果検証結果を発表した。
同検証は、同社と慶應義塾大学SFC研究所の上席所員(常勤)中室牧子氏(総合政策学部教授)が連携して進めている「ICTを活用した学びにおける児童生徒および教員への影響に関する研究」の第1弾として実施。
実施にあたっては、小学校は「門真市学習到達度調査」、中学校は「大阪府チャレンジテスト」のそれぞれ2回のテスト結果を事前・事後テストとして使用し、2回のテストの間の期間に利用されたQubenaの学習ログを収集。
Qubenaの学習ログは利用頻度・問題解答数・時間帯・機能・使用した時間・取り組み方・取り組み結果などの計20項目が対象で、同20項目と事前事後テストの学力の変化の相関を、教科ごとに回帰分析で検証して、Qubenaの利用が児童生徒の学力に与える影響を調査した。
その結果、Qubenaの利用と学力向上には相関がみられ、小・中校、教科全体の傾向としてQubenaの1週間あたりの利用頻度が高くなるほど学力が高い傾向にあることが分かった。
また、小・中校別、教科別、学力層グループ別にそれぞれ、学力向上との相関も確認できた。例えば、中学英語では授業中の取り組み問題数が多い方が学力が高い傾向で、中学数学の高学力層では習熟度を高めるほど、低学力層では問題の正答率が高い方が学力が高い傾向。
同市では、児童生徒への個別最適な学びの提供と、きめ細やかな教員の指導を実現するために、2021年度から「Qubena」を市内の全市立小中校に導入し、学校内外での日々の学習に活用している。
効果検証の概要
実証期間:2021年1月~2023年1月(小学校・中学校、教科により期間は異なる)
対象生徒:門真市の全市立小学校3・4年生、全市立中学校1年生
対象科目:「小学校」算数・国語、「中学校」数学・国語・英語・社会・理科
検証結果の概要:
・小学校・中学校、教科全体の傾向として、Qubenaの利用頻度の項目と学力に相関がみられ、1週間あたりの利用頻度が高くなるほど、正答率や偏差値などの学力が高い傾向
・小学校では利用頻度に加えて、2教科に共通して、Qubena独自の習熟度指標と学力に相関がみられ、習熟度が高い方が学力が高い傾向
・小学校・中学校別、教科別、学力層別の特性も確認
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